さて、実は少し前に久々書いておいたショートショートを今回は載せてみようと思います。
<ショートショート>クリスマスの夜に
今朝の安曇野。
- 今日はクリスマスイブでワホな -
そうだね、きーよしーこーよのよるー♪
- すげえ、一本調子の歌でワホよ -
じゃあ、きっと君は来ない~一人だけのクリスマスイブ~ううう♪
- 一人じゃなくて、ボクと一緒でワホ? -
そうだね、そうだった(笑)仕事から急いで戻ってこないと。
あさんぽ。
里は雨でした。。いや、霙?でも地面にはもう何もないです。
すぐそこの里山は。。雪。
誰も入らないあの奥に不思議な場所がありました。
★★★★★★★★★★
ボクはこの夏、山の中に置き去りにされた。
飼い主様は、ドライブだといってボクを車に乗せると
これ以上行かれない道の一番終わりまで来て
車からボクを。。。もう年を取ってうまく歩けないボクを、森の中へ投げた。
でも、きっと迎えに来てくれると思っていたんだ。
でも、秋が来て、冬が来て。。。森の中は雪が積もり始めた。
そのうちボクは気付いた。
どうも、ここにいるのはボクだけじゃなさそうだ。
ここはもしかしたら、、、ボクたち用なし犬の最後の地なのかな。。。
でも、みんな不思議と元気で明るかったんだ。採ってきた食べ物も分けてくれて。
陽気な3匹組のハスキーたちや
かわいいプードルもいた。
「おーい!みんな今日はイブだぞ~」
ホワイトウルフの声が森の中に響いた!
「今日はイブなんだ」
「みんなボクたちの仲間が集まる日だ」
「あ。。。君は新入りだね」
「私たちと一緒に行きましょうよ」
促されるままに、ボクはみんなの足跡を追ったんだ。
おぼつかない足取りのボクを知っているように、、
目印に木の枝がいくつも置いてくれてあった。
そして、森を抜けたら。。こんな広い場所に出た。
ここは、あの熊のリュウと里にいた番犬サムの作った場所?
噂には聞いていたんだ。まさか、こんなところにあったなんて。
皆の賑やかな声が聞こえてきて、ボクはゆっくりだけれど、一生懸命走った。
あ、家だ!家がある!
中に入ると暖かい暖炉。。。そして温かなトウモロコシのスープがあった。
ボクはびっくりした。
そうか。。。本当にここは楽園になったんだな。
クリスマスイブにはみんながここに集まって素敵な夜を過ごすんだ。
シェルティの子が言った。
「この日だけは、神様がお家と暖炉とスープを用意してくれるの」
そして、ハスキーの3匹が楽しそうに歌い始めた。
「一緒に歌おう!」
うん!ボクも嬉しくなって一緒に歌った!
あんな風にされても、ボクは飼い主様のことは大好きだ。
飼い主様にはもう会うことは叶わないけれど、
ここでこうしてみんなと楽しい夢を見て、神様に感謝しよう。
これも、ボクの人生なんだ。
クリスマスイブの夜も更けてきました。
そして日付が変わったクリスマスの夜。
雪は美しい天使の羽となって、彼らを祝福するのでした。
昔々のお話です。
里山を過ぎ大きな山をふたつ超えたところに寄り添う2つの影。
お互いに親を殺された敵同士の熊のリュウと、番犬のサムが作った楽園。
捨てられた子たちは、ここでリュウとサムの遺志を受け継いで
そっと暮らしていくのでした。
★★★★★★★★★★
- みんな、幸せでいるのでワホな -
そうだね、幸せに暮らしていると思うよ。
- お母さん、ボクたちはずっと一緒だよね -
もちろんだよ、ずっと一緒だよ。
誰よりも、一番大好きだよ。。Coo!
Merry Christmas for Coo。。。。。
ありがとワホよ
去年のショートショート 「ボク達は生きる。」 その後のお話でした。
なお、一部の写真はネットよりお借りしました。
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遅れてばかりのコメント返答ですが遊びに来てくださり、本当に感謝です。
今一生懸命頑張っているシニアの子、保護犬の仲間達、病気の子
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日本各地の被災地の皆さんが1日も早く元気に穏やかに過ごせるように。
病で闘う皆さんが笑顔で明日も過ごせるように。
安曇野から今日も明るく願います。