昨日、とある方の
講演会を聞きに行きました。
40歳の落語家さん。
27歳で落語の世界へ。
それまでは、自分は音楽で
食べて行くんだと信じ、
音楽活動をされていたそう。
だけど、何年経っても芽が出ず、
段々と好きだったはずの音楽が
嫌いになり、一緒に活動していた
仲間とも亀裂が入り…
何となく違和感を覚え…
ここは自分の居場所ではないと
感じ始めたのだそうです。
それから、きっぱりと音楽を諦め、
自分に合う道を探し続けて行動し、
自分にぴったりの居場所、
自分が輝ける居場所を
見つけたそうです。
今は落語界で成功し、
活躍されています。
その方がおっしゃっていた言葉、
諦めろ
行き詰まってしまったとき
諦めることも大切だと、
諦めた先に別の道が見えてくると
ご自身の経験を踏まえて
お話されていました。
上へ上へと
上ばかりを目指すのではなく
時には横に移動してみることも
大切だと。
この言葉は
私の中にストンと落ちました。
息子の姿と重なるところがあったから。
上ばかりを目指し、
必死で受験勉強をし、
念願の志望校に合格したけれど
入ってみるとそこは、
更にもっともっとと
際限なく上ばかり目指すことを
強いられる世界だった。
目標を見失い
何のために努力するのか
わからなくなってしまった息子。
それでも暫くは
その世界を諦めることができず
もがき苦しんでいました。
これまでの努力や
費やしてきた時間が
無駄になるのではないかと執着し、
なかなか諦めることができませんでした。
だけど、
これ以上もがいても苦しんでも
先に進めないところまできて
ようやく諦めることができました。
そして、諦めた先には
これまで知らなかった
全く別の世界が広がっていて、
そのまま元の世界に居たら、
出会わなかったであろう人たちに出会い、
今の息子があります。
もちろん、
すんなり次の道を見つけられた
わけではありません。
トライ&エラーを繰り返しながら
少しずつでも行動し続けたからこそ
道が拓けていったのだと思います。
一つのことを諦めずに努力し続ける
ことが美徳だと思われがちだけど、
時には諦めも必要。
そして、諦めたからといって
すぐに次の世界が広がるわけでは
ないけれど、諦めた後も、
行動し続ければいつか
自分にぴったりの世界が見つかるはず。
もちろん、
一つのことを極めることも
素晴らしいと思うし、
その道が自分に合っていれば
努力し続けるのもいい。
だけど、自分には合わないなと
違和感を感じるときは
一度離れてみるのもあり、
諦めるのもあり、ではないでしょうか。
一度離れても
またチャレンジしたいという気持ちが
湧いてきたら、
また戻ってやってみればいい。
とにかく道は一つじゃないから、
諦めたっていい。
ときには横移動してみよう。
行動し続ければ、
諦めた先に見える道が
必ずあるはずだから。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました