母に
いつもの短い手紙
寂しくありませんように
いつも想っているからね
約2年前
今居るグループホームへ入所する前は
リハビリ目的の病院へ1ヶ月入院していた
退院後は
自宅へ帰れると思っていた母。
しかし…
兄からあたしへのミッションは…
母に魔法をかけて🪄
グループホームへ入所する際
抵抗しないようにしてくれ…と
コロナ禍。
あたしは遠方。
病院へ面会予約を取るも
10分間のzoom面会はあっという間
母に魔法をかけるには
時間が足り無さ過ぎた
母から…
子どもらが勝手に先に!先に!
決めないで欲しい
うちのことは
放っておいて欲しい
…と怒られて時間切れとなる
脚力が弱り
認知機能が少し低下していたけれど
まだまだ
正常な思考を持っていた母
料理だって作っていた母
洗濯だってしていた母
誰かが側に居れば
自宅での生活が可能な母だった
兄は
自宅に戻す選択肢は無し
確かに
あの兄と同居なら
母は
本格的に虐待され
毎日大泣きだったと思う
あたしも
遠方から実家に戻って
同居はできなかった
もうグループホーム一択だった
母、ごめんね
リハビリ病院を退院し
そのまま自宅に戻る事なく
行った事も見た事もないグループホームへ
兄夫婦に連れて行かれた母
最初の2、3週間は
息子に騙されて此処へ連れて来られた
と言っていたそうだ
でも実際に脱走しようとする事はなく
割と早くグループホームへ馴染み
此処はええ所じゃ
皆、ええ人よ、と穏やかになった母
昨年
頻繁に会っていた時は…
此処は自分で決めて入った所じゃけぇ
うちは、何ともないけど
中には連れて来られた人もおるみたい
…なーんて事を言っていた
すっかり忘れてるよね
ともかく
平和に穏やかに過ごしていること
グループホームの職員さん達には感謝
来月のバレンタインデーには
職員さんにチョコを贈ります
母のこと
よろしくお願いします
母いつも想っているからね
転ばないようにね