これは…やばい!
劇団四季の新作ミュージカル
バック・トゥ・ザ・フューチャー
超、楽しい
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど…
全然、映画のストーリーを知らないんですよ
だって私が子供の頃に見たきりだし
すっかり忘れてしまった
派手な車に乗って過去にいくんでしょ
くらいの認識でしたが…
これは逆に原作を知らないからこその楽しさもあるかもー
純粋にストーリーを楽しめました
そもそも元の映画ってミュージカル映画じゃないよね?
SF映画よね。
映画を見たら、さらに面白くなると思う

ストーリーがどれだけ違うのかも知りたい



とりあえずWikipediaで調べたところ、ミュージカルとの相違点もあるけど、ミュージカルにうまく落とし込んでいるな、と思いました

舞台装置も凝っているし、演出も素晴らしい

タイムマシンの近未来感が現れている

バックトゥザ・フューチャーの舞台は1985年、もちろん今から見ると過去なんだけど、過去と未来の表現の仕方が上手い

何より笑える







劇団四季の真髄を見た

という感じ



見終わったあと、周りの方が口々に、
「お金払って良かった」
「舞台装置が凄すぎた」
「正直、劇団四季を舐めていた」
と言っていたのだけど…
わかる

私も舐めていた





とりあえず、劇団四季の新作だから、一回くらい観に行っておくか、興味ないけど…

なんて言っていた自分を殴りたい

今すぐデロリアンに乗って、チケット販売日に戻りたい



毎週一枚ずつチケットを確保したい!

いや、これは息子と旦那にも見せてあげたいし、観終わったあとに最高にハッピーになるミュージカル

本当に凄いの一言です

どうしても映画などの原作があると、それを超えることが出来るのかが争点になってきますよね

ミュージカルは、時間も装置も限られている中、生身の人間がその場で演じるわけだから、なかなか映画を超えるのって難しいと思う

でもこれは、自信を持って言える

映画ファンの人も楽しめる

ミュージカルの舞台に落とし込んでいて、笑いも忘れず、ダンスも素晴らしい

劇団四季やミュージカルの小ネタもどんどん挟んでくるので、ミュージカルファンの人はより一層楽しめると思う

私も何度も声を出して笑いました

最後のカーテンコールまで凝っているし、ぜひ幕が降りるまでしっかり観てほしいです

ジョージ・マクフライ役の斎藤 洋一郎さんは私の推しなのだけど、コミカルな役も素晴らしい



でもこれは元々、斎藤さんはダンスがとても上手いからこそできる動きなんですよ

ダンスが上手いので、この面白おかしい動きもできるんです

ジョージ・マクフライを初演で斎藤さんがやってしまったら、他の人がやりづらくなりそう

これを超える演技ってなかなか出来なくないか



そしてマーティ・マクフライの立崇なおとさん

立崇さんは劇団四季の中でも人気の俳優さんで、正直なぜそこまで人気なのか



と今までは思っていたけど…
わかる

ちょっと情けないけど、一生懸命なマーティの魅力が溢れていました

田舎でくさくさしている思春期の男の子の表現が上手

そして、お母さんとの絡みが面白すぎるー

さらにロレイン・ベインズ役の海沼 千明さん

可愛い!美人!歌上手い!

コミカルなんだけど、やりすぎると興醒めな難しい役どころを、素敵なバランスで演じていました

ドク・ブラウンは野中万寿夫さん!
もうずるいからね

配役からずるい

バックトゥザ・フューチャーを知らない私でもドク博士は知ってる

強烈なビジュアルだからなかなか忘れない

野中さんはシリアスもコミカルもいけるのは知っていたけど最高じゃん。
最高すぎるじゃん。

「この女の人たち誰?」
「知らん。歌うと出てくる」
とか、ミュージカルを揶揄する表現もたくさん。
そしてそれが面白い

このミュージカルは、アンサンブルの使い方と見せ方も上手い

中毒性があります

ちょっと舞台の別のところを見ていたら
「あれ
車どこ行った
」




とか
「人が消えた
」


となる演出もお見事

久々にハマるミュージカルに出会えました

これからキャンセル拾いしまくります

そしてたくさん観に行きます

最高に面白くてハッピーになれる、やばいミュージカルでした

開演前の演出も必見です
上演時間はこの通り