ワンダーランド あなたに逢いたくて 視聴感想
※ネタバレあり
公開2024年7月26日
視聴先Netflix
上映時間115分
ジャンルSFヒューマンドラマ
監督キム・テヨン
あらすじと感想
亡くなった人とビデオ通話を通じて会話できる仮想空間サービス『ワンダーランド』を利用する人々の人間模様。
4つの人間関係で構成されていますので、登場人物を追いつつまとめつつ、感想を書いていきます
①恋人同士
キャビンアテンダントのジョンイン(ペ・スジ)
昏睡状態の恋人テジュ(パク・ボゴム)
そんな中、寝たきりだったテジュが突如目覚める
ジョンインは喜ぶが、長い間寝ていたテジュは脳の機能に問題あり。
以前と違うテジュの性格や行動に違和感を抱くジョンイン。
ワンダーランドとの契約を解除せず、仮想空間のテジュとも内緒で会話している。
テジュは仮想空間の自分と会話していると知り、ショックを受ける。
仮想空間のテジュはジョンインにとって理想のテジュ像なのでしょう。
感情の起伏がなく、いつも優しくマメに連絡をくれるカレ。
現実はそんなに甘くない
恋人は所詮他人。
自分の思い通りになることのほうが少ないから、相手に愛があるということが前提で、どこまで妥協できるかでは?
とか偉そうなことを言いつつ、
私ならダメダメボゴム氏でも受け入れちゃいますが
最後は元の鞘に戻りますが、Alの彼は無視していいの?とちょっと複雑
あんなにジョンインの支えになっていたのに。
宇宙空間に放り出された仮想テジュを見ながら切なくなりました
②母と娘
韓国に住む中国人バイ・リー(タン・ウェイ)
幼い娘のジアを残して病気で亡くなり、ワンダーランドを通じて娘と会話する。
幼い孫に、母が亡くなったと言えずにいる祖母の気持ちも分かるし、母の死を知らずに母と会話する孫娘が健全ではないと葛藤する気持ちもわかる。
しかも祖母にとってリーは娘で、リーにとっては母親でもある。
自分の死を理解したリーが娘に、
『ママは死んだけど、毎日寝る前に本を読んであげる』
母親には、
『今までありがとう、来世ではあなたの母になって世話をする』
母を想う娘、娘を想う母。
どの立場であっても、愛おしく特別な存在。
デジタルから出て迷子になった娘を救ったところと、現実世界のデジュのスマホに、電話が繋がったのは理解が追い付かず。
そこはファンタジーということであまり深く考えないうにします~
③父と息子
ワンダーランドのスタッフ、ヒョンス(チェ・ウシク)
余命わずかな男性ヨンシクからワンダーランドに登録したいと依頼を受ける。
ヨンシクの写真の確認作業をしている時、自分の母親と一緒に写っている写真を見つけ、ヨンシクが父親だと気付く。
母から父親が出ていったと聞かされていたが、実は母親のほうが出て行ったという事実を知る。
そこから、仮想空間のAlの父親と電話したり、ゲームしたりして交流が始まる。
父子として始まる関係。
母娘と恋人の二つのストーリーは現実に戻って仮想空間を切り捨てるけど、この家族は仮想空間との交流で新しい形でした。
④Al 同士
Alソンジュン(コン・ユ )
アプリ内でリーの感情の変化を読み取り見守りつつ、プランナーに報告する役割。
最初どういう位置付けか分からなかったソンジュンという存在
Alを見守るAl ということなんですね
リーとの関係がちょっとよく分からなかったのですが、同士?見守っていく?みたいな解釈としましたが合ってますか?
コンユ氏はAl役でしたが、登場人物の中で一番人間味に溢れていたような。
コンユ氏の大人の男性の魅力、包容力のある雰囲気にピッタリの役でした
最初、説明もなく始まったので、ストーリーがよく掴めないまま、後半にボヤっとそういうことかとわかってきた感じ。
4つストーリーが同時に進むので、登場人物の感情の深いところまで描かれてなかったのが残念
とはいえ、出演者は豪華なのでそういう意味では見る価値ありの作品です。
さて、今日はこの辺りで
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良い週末を~