兵庫県知事の辞任要求に対して本人は否定しているが。

何に対しての辞任要求なのかははっきりとしていない。

パワハラ疑惑か、元幹部の自殺か、県政を混乱させていることか。

でも根底にあるパワハラ疑惑が大きいのだろう。しかしあくまで現段階では疑惑ということである。パワハラを告発した元幹部に対して処分を下した方法にも非難はあるだろう。

 

パワハラ、セクハラ、モラハラ。ハラスメントで最初に注目を浴びたのはセクハラだろう。それが最近はセクハラというのはあまり聞かなくなり、パワハラが中心、カスハラというのも今は話題になっている。

 

ハラスメントがこれほど注視されるようになったのはこの10年、15年ではないか。普通の日常用語になり、だれでも普通に耳にする。どこまでがハラスメントでどこまでがそうでないかは線引きは難しいところもあるが、最近は判例が増えてきてハラスメントの線引きもややはっきりとしてきた。ハラスメントは行動もさることながら受けた方がハラスメントと感じるならハラスメントになることが多い。

 

ハラスメント研修が盛んにおこなわれ、ハラスメント窓口が設置され、ハラスメントで訴えるという事例が多くなったこともハラスメントが話題とされることとなったのだろう。時代とともに変わっていくことなので個々でのジャッジメントは難しいところもある。昭和の時代は叩かれたり、罵倒されたりは当たり前だったので、ハラスメントなんて言葉はなかった。

 

この風潮はいいことばかりではないだろう。逆ハラスメントもあるだろうし、コミュニケーションの取り方が希薄になっていくという弊害もある。今は過渡期なのかもしれない。みんなが理解してハラスメントがなくなることが一番なのだが。

 

昭和時代からすると令和時代はいい時代になった部分もあると思う。ハラスメントがなくなっていくわけやから。怒鳴られ、どつかれ、なんてことが少ない。でもそういう行動が全くなくなったわけではない。ハラスメントをする人にも理由があるだろうし、だからいいわけではない。普段の関係性や繰り返し行われているのはという点も重視する必要があるだろう。セクハラなんかはまさにそうで、でも認知が進んできているのはいいこと。

 

ハラスメントが重視されることとコミュニケーションのあり方はかかわりがある。でもコミュニケーションの取り方も距離感であり、近すぎるのはよくない。

きちんとした企業に勤める人は認知が深まっているだろうが、すべての人に研修する必要があるのではないか。