昨日のブログの続きです…

藤久株式会社様とは「Online in  店舗」という新たなスタイルのオンライン講座に力を入れ、あらゆる可能性を見いだせつつあります。
そして私事で恐縮なのですが…主人がお寺の正式な住職になるための「晋山式」というお寺にとっては結婚式よりも盛大なイベントをこの春開催し、そこで思いの外ハンドメイドのファッションジュエリーが活躍したお話などを今日はさせていただきたいと思っております。
 
晋山式とハンドメイドジュエリー
 「晋山式」と言っても「?」な方が多いと思います。
私もそうでした。
新しい住職が、そのお寺に正式に入ることを「晋山」といいます。
 住職の任命を受け、そのお披露目の儀式が晋山式となります。二日間に渡るお式で、ご縁のある僧侶、近隣の僧侶と…総勢40名の方丈様による歴史絵巻を見ているようなお式でした。




仏教とハンドメイド…何も接点のないような世界ではありますが…今回無謀にも引き出物が私のハンドメイドのファッションジュエリーだったのです。それも私が提案したわけでも、立候補したわけでもなく…
普段、お寺の引き出物というと九谷焼のお皿だったり、輪島塗のお盆だったりするのですが…夫の仕事関係に毎年夫の依頼で私のハンドメイドファッションジュエリーをお歳暮的に送っていたところ…評判がよかったらしく…夫と今回の式を取り仕切る方丈さまからの提案で「引出物は奥さんのハンドメイドが良いね」と三ヶ月前に突如伝えられ…ここから…素材や作品を考え、材料や箱をが〜っと発注し、お式の一週間前に50個のオイスターバロックパールのネックレスを一人で完成させました。






ボックスに入れて、のしも手作りして…

指先に込めた愛情だけは九谷や輪島に負けないかも…と思いながらも…当日までは本当に私のハンドメイドジュエリーが日本の伝統工芸品対抗できるのか…とハラハラ。
梱包する際には作品に込めた思いを書いたカードも同封しました。ここ数年人気のあるオイスターバロックパールとクリスタルパーツ、金属アレルギーの起きにくいステンレスチェーンを本金メッキのYOGOXプレシャスワイヤーでシンプルにメガネ留めで 繋げたネックレスです。



2日めに早速身につけてくださる方丈様、身につけて参列してくださるおくり様、「奥さんに取られちゃったよ」と可愛い奥様が身につけられたお写真を見せてくださる方丈様もいらして、ほっとすると同時に大変嬉しくなりました。
 そして、素材に拘り、ラッピングに気を配ればハンドメイドのファッションジュエリーも伝統工芸品に引けを取らないのかも…と私自身もまた新たにハンドメイドの可能性を見いだせた経験となりました。
  

        

引出物だけでなく…今回自分の髪飾りもハンドメイドで仕上げました。28年前の結婚式の時にはワイヤーでのオブジェは制作していたので、会場に自作のオブジェは飾ったのですが…それから10年後にハンドメイドジュエリーを制作し始めて…自分の手作りのアクセサリーを結婚式でも身につけなかったことがずっと心残りでした。住職の嫁としての黒留袖で花嫁や花婿の母としてではないのとお寺では珍しい御めでたいお式なので、ある程度は派手で良いということだったので…時間のない中、以前制作したケシバロックパールのブローチ2個を使って髪飾りに仕上げました。




 ここ数年世界のウェディングシーンで人気のある小枝パーツや渦巻きパーツをプロデュースしているYOGOXプレシャスワイヤーとYOGOXアルミフラットワイヤーで制作してプラスし仕上げました。気がつけば侘び寂びを忘れた派手な仕上がりになってしましましたが…色々な方がお声をかけてくださったり、普段ウェディングのお仕事を主にされている着付けやヘアメイクの先生方が手作りなことにびっくりされて、「習いたい」とまでおっしゃってくださいました。
 プロデュースしている二つの講座「モードジュエリーメイキング講座」「余合ナオミのファッションジュエリー」の生徒様や講師の先生方がご自身やお嬢様に手作りのウェディングジュエリーを制作されてSNSにUPされている記事を拝見してはハンドメイドの良さの真髄を感じてほっこりした気持ちになっています。
私自身もハンドメイドティアラの制作のお手伝いをして幸せのお裾分けを頂戴した経験もあり、今回の体験でまた改めてセレモニーの為のハンドメイドジュエリーの提案に力を入れたいとおもいました。



  また今回制作した髪飾りは時間ができたらネックレスかブローチに作り直す予定です。
  ハンドメイドって何度でもリユースできる最高のSDGsでもありますよね。