美人ピアニストMさんと二人でかれこれ15年近く前にNYに行った時のこと。
私達より一足早く渡米していた(これまた)美人ボーカリストIちゃんが、とあるライブハウスで日本でも人気のアメリカ人サックス奏者Kさんと知り合った(つーかナンパされた)らしい。
何を隠そうJAZZを勉強し始めた頃KさんのCDをヘビロテしていて、NYで誰かにレッスンしてもらえるならKさんだなー、、なんて漠然と思っていた私。
世の中、ラッキーな事って起こるのね。
Iちゃん、
「甲本さん、サックスのKさんって知ってる?もしレッスン受けたいなら繋いであげられるけど〜」
マジか!
おわー、なんてラッキーな!!
てかIちゃんの美しさはワールドワイドなんだなー
ナンパされてくれてありがとうIちゃん
ちゅーことで
たかだか一週間ほどのNY旅行の間にKさんのレッスン受けられる事になりました。
レッスン代は$100/1h。
安くはないけど想像の範囲内。
私達が滞在しているアパートメント(ピアノあり)に来てくれると。
そして迎えたその日。
たった1時間で何を教わろうか?と考えあぐねて、とりあえずDaily excerciseを教わろうと決めた。
大して英語話せる訳では全くないけど、そこは同じ楽器同士。
教わりたい事が彼に伝わったら、後は言葉はほぼ必要なし。
Kさん吹く→音拾って私追っかける→次の課題Kさん吹く→必死で拾って追っかける→Kさん…
という繰り返し。
うぉー、めっちゃ耳が頼り!
そして集中力!!
試されとる!レッスンだけど試されとるー
興奮しながら夢中で過ごした一時間を私は一生忘れないでしょう。
(因みにその時教わった日課練習を今でも毎日やっているよ!)
さて次はMさんのレッスン。
レッスンの見学も録音も一切ダメというKさん、
私とIちゃんはドアを隔てた隣室で耳をすます。
最初は聴こえてたピアノの音が、途中からほぼしなくなった…?
あっちゅう間にMさんレッスンの一時間もタイムリミットを迎え、
とりあえず全員リビングに集合。
Thank you very much
っつって場を終わらせようとするものの、なかなか腰を上げてくれないKさんにやっとのことでお帰りいただいてMさんに話を聞いたら。
…レッスン途中からずっと口説かれて、
キッスを迫られていた…と
実は彼が日本人の女の子大好きらしい、というのは結構有名な話。
泣かされた日本女子の話を小耳に挟んだことも何度かあった。
しかしながら。
レッスン代100ドル取りながら、一時間の大半をMさんの唇奪うことに費やしたのか!!!
なんてぇ男だ、K…
Mさん、なんとか唇は死守したらしいけど、まあそれはそれは物凄いアタックだったらしい
滞在中、偶然にもその後何度かKさんに出くわしたが、Mさんに対するアタック感は凄かったなーw
私といえば、
Mさんの女子感と打って変わって、
NY滞在中誰からもアウトオブ眼中!な、
何事もなく穏便に過ごしたNYでございました。
平和だったけど、
妙齢の自分、それでいいのか?!…と思ったことも、きっと一生忘れられない…w