エリック・ホッファーの自伝を大事に読んでいます。
大事に読む
というより、理解をするのに時間が必要な感じです。
一つ一つが深いです(꒪⌓꒪)
オレンジ売りをした時の話しがあります。
一軒ずつ家を回ってオレンジを売る仕事なのですが、
その家の野菜箱を掃除して、キレイにオレンジを並べたら、それが噂になってとても売れるようになったそうです。
そして、最初は緊張して話しも出来なかったのが、どんどんお世辞を言ったり、家族がいると偽りの話しをするようになって
その時に彼は深い疑念にとらわれ、初めての感情が生まれて、
それが、恥辱だった
その恥辱を感じたことで、自分は商売の為に簡単に堕落する性質だと感じて、オレンジ売りをやめた
という話しです。
たったの5ページくらいなのですが、読んだ後にしばらくじーっと考えました。
例え偽りの話しをしても、相手を傷つけてはいないし、野菜箱を掃除してオレンジをキレイに並べていたのだから、それはとてもいい仕事をしていたのではないかと思いました。
だけど、その小さなウソに恥を感じていったんだなぁ
と思うと、私はこの人が好きだな、と思います。
短い言葉だけど、その言葉を理解するのに時間がかかる
そんな人の話しなら、いくらでも聞いていられるな
と思います。
私はきっと、静かで温かい、「石」の様な人が好きかもしれない、、
と思いました。
周りに居なかったかなぁ、、。
石みたいな人。