昨日、音読協会主催の読書会がありました。
募集時の案内はこちら:12月18日【朝活】バイリンガル読書会にて「人生でナンバーワンのバイブル本」を発表します。 | 英語絵本の読み聞かせでバイリンガルを育てる ママのためのすくすく音読ブログ (ameblo.jp)
今回はビブリオバトルということで、参加者が勧めたい本を5分でプレゼンし、
1番参加者から「読んでみたい!」と思われた本がチャンプ(優勝)本となります。
私もプレゼンする1人として応募していたのですが…
なんと、私、寝坊しまして…
最近「朝活!朝活!」言っていながらお恥ずかしい限りなのですが、6:00スタートの会なのに6:10ぐらいに起きました…
言い訳ですが、準備のために朝の3時に起きたのに、次男が途中で起きてきたから寝かしつけていたらまた自分も寝てしまい…。
とにかく準備もほとんどできていなかったし、焦りました。
遅れて参加し、数分で準備してプレゼンし、まあ本の内容も振り返ることもできていなかったし、ひどいプレゼンと思うのですが、
なんと、優勝し、チャンプ本に選ばれてしまいました
質問にも上手く答えられなかったし、ひどい出来だったのに
これではあまりにも申し訳ないので、ここでリベンジさせていただきます。
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みなさん、「Who are you?(あなたは『誰』ですか?)」と聞かれたら、何と答えますか?
ご自身のお名前を思い浮かべた方、
私は「お母さん」、
私は「教師」、
私は「大学生」などの役割や職業を思い浮かべた方もいるかもしれません。
しかし、「私は日本人です」と思い浮かべた方はほとんどいないのではないでしょうか?
独立記念日となるとお祭り騒ぎをしてお祝いする米国と対照的で、
自国を誇りに思う気持ちの欠け、英語教育に勤しむ親御さんの多い現状を、私は大変不安に思います。
そこで、今回おすすめする本は、『日本人はなぜ日本を愛せないのか」。
言語学者・鈴木孝夫先生による本です。
この本の中で著者は、日本は島国であるがゆえ、外国の1部分しか見えていないのに「蜃気楼効果」で
「海外、とりわけ欧米諸国は素晴らしい!」「日本は劣っている」と美化して考えてしまいがちだと指摘しており、
これまでの歴史の中で日本人が見えていないであろう海外諸国の負の側面を大変過激にたくさん紹介しています。
もちろん海外諸国にも素敵な側面がたくさんあるのは事実ですが、日本人には日本人としての良さがあり、
その1つが「部品交換型文明」だと著者は言います。
他国の優れている部分を取り入れて自国の文化にしてしまうのが上手いのです。
外来語の多さや、鎖国後や戦後に枠組み変更したこともその1例として挙げられています。
そんな柔軟な日本人。
時代や人によって多少の差はあれど、オールイングリッシュで学校の授業を実施すべきだとされたり、
何もかも英語で言う風潮が広まったりすることまであります。
他の国では「固有の言葉を失えば、(中略)民族の魂を失うことにつながる」と言われることもあるのに、です。
ここからは読者である私の意見ですが、
いくら「国際化社会では英語が必須だから」とか「幼い頃から英語を始めた方が、耳がいいから」などと言っても、
土台の「日本人である」という魂を失ってしまうほどに行ってしまうと
この本の中で言っている「部品交換」の域を超えてしまうように思います。
よく「英語は子供の自己肯定感を高める褒め言葉が多い」と言う方もいて、もちろんそれも大事だと思うのですが、
それ以前に自らの母語や国のことを正しく知り、そのあるがままを特徴として受け入れることこそ、
自己肯定感と言えるのではないでしょうか。
現在私も音読協会のインストラクターとして英語絵本の読み聞かせやおうち英語の講座を実施している身であり、
もちろん英語は大事ではあるのですが、
「日本人として」どう英語を身につけていくのか/活かしていくのかということをしっかりとお子さんに伝えていっていただけるよう、
活動をしていきたいと考えています。