今日の息子の心は、曇りのち晴れ。
朝はトレーニングに励むことができた。
転倒の痛みもおさまり、やっと明るさを取り戻している。それでも、学校を嫌がる子のように、腹痛が少しある。メンタルからの痛みだろう。




「本当に夏期講習を申し込まなくていいの?」
朝ごはんを食べながら、息子に確認した。
「講義を受けている時間はないってところが正直なところかな?」
息子は、入試直前に見直せるようにと、3年間学んだ講義の全てを、きれいにノートに再現していた。まさか浪人して使うとは思わなかったが、いまだに苦しさが込み上げてきて、開けないノートもある。




「もし、他の予備校に行って、大学に合格できたら、最初からそっちに行けばよかったってことになる。そうしたら、僕の3年間は何だったんだって、無駄な3年を過ごしたと後悔する気がするんだよね。それならば、この選択でよかったんだって思いたいんだよ。だから、別な予備校には行かなくていい。今やるべき課題から逃げたくない」




私は息子の自分を貫く姿を、悪いとは思わない。でも、もっとずるくてもいいとも思ったりもする。真っ直ぐな道を歩む姿は清々しいが、私は少し意地悪を言った。




「真っ直ぐに自分の道を歩けるならば、歩いたらいいよ。でも、いつか大人になったら、大切な者のために、自分を曲げないとならないこともあるよ。それが、愛情だったりもするからね」




若さを真っ直ぐに生きる息子は、新緑の輝きによく調和する。でもいつか、そういかなくなる時も来るかもしれない。
大人の道は、真っ直ぐな道は少なく、なかなか険しいこともある。その中を自分らしく歩むしかない。




うまくいくかは分からないが、後悔したくない気持ちは伝わってきた。
私は別な学部も勧めている。
物理がしっくり合うような気がしないからだ。




浪人生活は、なかなか晴れの日は少ない。
この貴重な晴れ間に、私は少し心を休めよう。
まだまだ先は長い。
ジムでだけでなく、人生も歩き続けねば。