息子は久しぶりに東京に学びに行った。
貧乏学生で、ローカル線に乗って時間をかけて東京まで向かう。21時過ぎに授業が終わり、息子は1時前に帰ってくるようだ。
ギフティッドの息子は、深い学びが好きだ。
点数化される浅い学びではなく、もっと深く学びたがっている。
は、点数を取るために広く浅く学ばねばならないと思い、深く学びたくなる気持ちを止めていると言っていた。
息子の周りの友人たちは、少し勉強するだけで高得点を出す子が多い。
点数にこだわる友人たちは、部活もせず勉強に打ち込む息子をバカにすることもある。
「意外と点数取れないね」
そんな言葉をかけられて、悔しい気持ちになることも多いが、それでも息子はひたすら黙って勉強を続けている。
最近、息子が模試で微妙な結果を出したが、さすがに私も不安になった。
勉強の仕方が悪いのではないか? そんな疑問が心をよぎる。でももし私が息子を信じなかったら、他の誰が信じてくれるだろう? 私ぐらいはせめて息子の味方になってあげねばと思い、息子に問いかけたかった言葉をグッと心の中に仕舞い込んだ。
「大丈夫。それでいい」
息子にちょっとだけ嘘をついて、心配な心をそっと隠した。
今日は、どんな学びをしてきただろう?
何もできない私だが、適応障害になりつつも納得のいかない職場で働いている。今できる最大の息子への応援は、教育資金を得ること。
息子のために、明日も頑張って働くぞ!!