三男は、三男だ。

だから、親である私は、もはや孫の域でいてくれるだけで可愛かった。

また、彼は、気持ちも安定して穏やかだった。

四男が生まれ、末っ子でなくなると三男をそれはそれは可愛がった。

兄達からは、最高の弟。四男から一番優しい兄と言われた三男。


そんな感じだったが、小学生の頃は、

まぁ、勉強はしなかった(笑)

宿題なんてしたことなかったし、クラスで2人しか落ちなかった漢検も落ちた。

真っ黒になって外で元気に遊ぶ。がモットーで。。よく遊んだ。

自分のことは自分でやり、家事はよくやってたなぁ。

私も楽しいならそれが1番と何も言わなかった。


中学は、バスケをはじめたら、今度はバスケしかしなかった。

こんなに熱中するものがあるのは、ありがたいと応援。

部活の服は毎日、自分で洗っていた。

2まで、またまた勉強しなかった(笑)

学校の雑用?(笑)みたいな係はよく引き受けていた。

2の終わりから急に勉強のアクセルを自分で踏む。

成績は、飛躍的に伸びた。

彼の高校選択の決め手は、


自転車で行けて、バスケが出来て、大学受験が可能な都立高校


中学の先生は、バスケ強豪校や、もっと進学校を勧めたが、自分で決めた。


塾には行かず近くの地域センターで勉強。


合格した日、小学校の時の同級生と会い、


ここは、君がこれる高校のレベルじゃないよね。


と言われて(小学生の頃勉強出来なかった)

家で笑いながら話し、次男に怒れよ。と言われた。


高校は、バスケで素晴らしい結果を残す。

キャプテンとしてもいい経験ができた。

親としても楽しませてもらった。

穏やかな彼の闘志溢れる姿は眩しかった。

バスケ引退してからは、また、例の地域センターで112時間くらい毎日勉強。

夏くらいまでは結果が出ず、苦しい日もあったが、秋からは徐々に上がってきた。

切り替えが素晴らしく、本当に1日も休まず勉強した印象。

本人の意志の強さに本当に感動。


親がやったこと


彼が生まれからずっと私も夫もいい意味で

期待していない。


彼の持っているものを伸びる邪魔を親がしなかった。


彼が決めたことを応援。


余計な心配もしなかった。


昨日、彼が


自分の強さは、自分の弱さを知っていること。


だから計画して努力し続けられると言った。


まさにそこだ。


いつも、周りにも恵まれたのも本当に感謝している。


先々を心配せずに、いつも目の前の彼を100%称賛していた私。


親バカも役に立つものだ。