水村美苗


少し時間が空いてしまいましたが下巻を



ケヴィンが書く隣の「蓬生の里」に住まう元大使夫婦 連絡が途絶えたその後 以前語られた貴子による身の上話へととぶ


貴子の父親 林健吾が12歳でブラジルへ「ぶゑのすあいれす号」で神戸港からサントスへ渡り その後の苦難の日々 日系ブラジル移民物語


幼い貴子はその後 船で知り合った夫婦へ託され 彼らが営む山根書店で教育を受け成長 そこへ現れた謎の女性“オバチャマ”本條瑠璃子

〜さる大物政治家と思われる父親 ロンドンで学び道を踏み外し⁈勘当され 政治家を継ぐ兄乙彦とも絶縁 ただ一人弟夏彦のみが協力者という瑠璃子の物語も挿入 

彼女のもとでより日本人としての教育を受け能楽を学び成長し大使の妻となるまでの話


そして一年半ぶりの貴子からの便りでその後のことをやっと知ることになる

時はコロナ禍のはじめ アメリカ大統領選挙 米国議会議事堂襲撃事件など情報の洪水のなか姉モウリーンとの距離も縮まり 兄キリアンの死にやっと赦しを得られるケヴィンの話と 

貴子の父親をはじめとする日系移民の想い重なりて ここにも静謐に落ち着きケヴィンと貴子の未来予想図で完📗


日系ブラジル移民のこと〜おりしも先日の佳子さまブラジル訪問が “宗教はないが文化がある”というニッポン 能楽や能楽師のことや こよりをよって七夕🎋の短冊を竹ササにという話に 


幼少のころ朝露を集めて墨をすり 短冊に願いを書くという 私の数少ない父親の思い出がよみがえったり・・・そういえば土人なんて言葉も久しぶりに聞いたな^ ^

という外側から見た日本に郷愁を感じる

水村美苗さん⭐️心静かになる読書でした📖