エイモア・トールズ

宇佐川 晶子 訳


1954年アメリカ エメット・ワトソン18歳は更生施設サライナを出所 弟のビリー8歳が待つネブラスカの家へ戻るも 待っていた隣家のランサムと銀行員に差し押さえのため引き渡しを余儀なくされ 愛車スチュードベイカーでビリーの提案の母親が暮らしているのでは⁈というカリフォルニアを目指しリンカーンハイウェイ横断の旅に出るはずだった・・・

のだがなんとエメットを送って来てくれた舎監の車のトランクにはランサムの朋友ダチェスとウーリーが同乗していて その旅に2人が同行することになる


その旅のはじめに ダチェスは8歳半で父親に置き去りにされた孤児院に寄り ランサムの娘サリーの心尽くしの苺のブリザードを子どもたちに渡しシスター・アグネスに別れを告げた後 スチュードベイカーを奪いウーリーを道連れに突飛な思いつき勝手な行動いろいろな事を引き起こす 目的はウーリー一族が保有する山小屋にある15万ドル⁈


残されたエメットとビリーはスチュードベイカーと彼らを追ってニューヨークを目指すも積んであった現金も無しで貨物列車の旅となるのだが・・・

その貨物列車には胡散臭い牧師ジョン 妻メイシーの反対を押し切り戦争を志願し戻りその後妻と娘を探す旅をという黒人の大男ユリシーズや列車情報を教えくれた車椅子の男などなど登場人物多数🎶


ダチェスの父親が売れない役者というのでマクベスなどシェイクスピアからの引用や聖書からの引用多数🎶 ホメロスのオデュッセイアでは物語を途中から始める〜イン・メディアス・レスという文学技法を解説したり


リンカーンハイウェイについても ニューヨークシティからサンフランシスコまでの道路は1912年に考案1913年エジソンやルーズベルトをはじめ人々の寄付で作られた とか



チョコレートGODIVAのロゴの由来〜馬に乗った裸の女性Lady Godivaにちなむということや

あふれるトリビアの泉⁈にへえええとなりつつ〜もしかしたらビリー少年は作者投影⁈


走る貨物列車の屋根を飛び移ったりアイロンでクレープを焼いてみたり ビリーの愛書を書いたアバーナシー教授を訪ねてエンパイアステートビル55階を訪ねたりと楽しさ満載🎶ラストはちょっぴり切なくて・・・


本友ハイジさんの評にそういや私もこれ読んでいたねの「モスクワの伯爵」のひとの♪早速図書館予約やっと手元には オバマ元大統領の年間ベストブックにもというからかな 確かに青少年そして小説家を目指す人にもにオススメの一冊でした⭐️



10から始まる物語 もちろん1で終わります

そしてなぜカバー表紙が黄色なのか⁈

お楽しみにね♪^ ^また語り過ぎ