吉田修一


昭和39年(1964) 長崎に珍しく大雪が降った日 料亭花丸に集った親分衆たちとその家族の新年会は立花組の組長 権五郎の挨拶ではじまり 宴たけなわに女房のマツによる采配の出し物 歌舞伎舞踊の名作「積恋雪関扉」を演じるは権五郎の息子 中学二年になる喜久雄(14歳) 部屋住みの徳次(16歳)に 招かれていた歌舞伎役者の二代目花井半次郎も見事と喝采!

 

という雅な場面が暗転 宴は抗争の場と化し権五郎は命を落とし その後の立花組は解体 喜久雄と徳次は花井半次郎のもと大阪へと移り その息子俊介と歌舞伎の稽古に励む日々 


喜久雄は17歳にして花井東一郎を襲名 その後ふたりは遂に南座にデビュー

万博開幕やファイティング原田 スター千一夜と懐かしい人やことを背景に 長崎から追いかけてきた春江や祇園の舞妓市駒などなどの登場で爽やかな青春群像劇 


がしかし病に倒れた半次郎の代役で「曽根崎心中」指名され演じたのは喜久雄だった というわけで俊介は出奔 

その後半次郎は花井白虎襲名し喜久雄は三代目半次郎を襲名 後を継ぎ多額の借金も継いで花井家を支え踏ん張る喜久雄だったが東京進出後の後見人鶴若たちのイジメにあい四国琴平と地方巡業の日々 

そんなところに鳥取三朝温泉で発見⁈された俊介が春江と息子を伴って戻り万菊の後ろ盾で復活⁈という出奔から10年後


というところで上巻終了! 上巻予約有りで延長できなかったのでとりあえずおさらいしといて 下巻花道篇 これから楽しみます♪


なんと!この喜久雄を吉沢亮で映画化というので読んでいるのですが^ ^ 俊介 徳次 春江 弁天 市駒 は誰が⁈とほかのキャストがまた楽しみ🎶の本作は朝日新聞 2017年1月1日〜2018年5月29日連載ということです