サラ・ウォーターズ

中村 有希 訳


1874年 ロンドン テムズ河畔のミルバンク監獄にマーガレット・プライアは女囚の慰問に通い始める 

想像を絶する環境に於ける女囚たち そんな所に気品ある美しい娘シライナ・ドーズがいた その罪状は詐欺と暴行 なんと霊媒!だと言う

亡き父親のことなど仄めかされ急速に彼女にとらわれて行くマーガレット ついにシライナは霊の力で逃亡を企てる・・・


父親亡き後 母親との確執 弟スティーヴとその妻ヘレン 妹プリシラの結婚など家庭の事情閉塞感秘密や監獄での看守や女囚たちとのこと というマーガレットの日記と 1872年〜シライナの霊媒の記録が交互に物語が綴られる



前読んだ「荊の城」が面白かったので♪デビュー作を 監獄や看守や侍女という脇役など人物や主軸のLGBTQなど 本作をさらに練り込み重厚さを増していたのだなぁと思った 



ゴシックミステリー監獄話と交霊会とかあまり興味がないので楽しめず前半今一つノレなかったがラストのオチはやっぱりお見事⭐️


単行本は登場するクリヴェッリの絵が表紙なのだが文庫リクエストしたら違ってましたね





心惹かれるクリヴェッリ❤︎