ディミトリ・フェルフルスト

長山さき 訳


レートフェールデヘム村にやってきたかつて村一番の美女とうたわれたロージー叔母とその美しい娘シルヴィーそして僕 のディメトリーとフェルフルスト一家という“美しい子ども”に始まる


父親ピーことピエール 叔父ポトレルことカレルそしてズワーレンが織りなす呑んだくれたちと暮らす母親代わりだった祖母のことが はちゃめちゃ⁈なのに楽しい🎶


母親に捨てられ小学三年で父と三人の叔父と暮らすことになったディミトリーの回想は愛情に満ちた家族の物語


織りなす音楽はニーナ・シモン フリオ・イグレシアス ロバータ・フラックなどなど懐かしい名前が なかでも

“オンリー・ザ・ロンリー”と そのうちの一編の題名になったものも♪



“民俗学者の研究対象”
今は老人ホームに居る祖母とともに酔っ払いの歌を収録のくだりには目に涙し💦
“あの子の叔父”あたりは先日読んだアリステア・マクラウド彷彿⭐️共通する祖母の存在感


両方とも自分だけ抜け出したところ⁈に感じる 郷愁と困難だった家族親類との生活におぼえる罪悪感のようなものを静かに語るに対し 奔放というか彼らの困難ではない生活⁈を饒舌に と相対しながら 着地は同じところに⭐️


という素晴らしい満足の新年2冊目でした♪