カーソン・マッカラーズ

 

村上春樹 訳
 
ギリシア人アントナプーロスとの判でついたような毎日 10年にもおよぶ二人の安住の日々を突然失い さまよう聾啞者 シンガーは「ニューヨーク・カフェ」に行き着き 営む ビフ・ブラノンに毎日の食事の提供を頼むことに
そこに集うのはただの酔っ払いに見えるけどアナーキストのジェイク・ブラント
そして我らが主人公ミック〜‘‘14歳の誕生日まではあと8ヶ月待たないといけない’’ 
その両親が営む貸し部屋にシンガーさんが部屋を求めやって来る
 
その二つ舞台を巡りながら そこに住むひと
ミックの兄弟 そこで働くポーシャにはその父 親 黒人医師のコープランドと夫と弟がいる そんな状況を挟み込みつつ物語は展開
 
ときどきは一筋の光☆
がしかし殆どは行き場の無いもどかしさ フラストレーションを感じなながらも読むのを止められない〜一昨日はフィットネス行くのやめようかと思った けど中断して行ったけど^ ^次の日休みだからどっぷり浸ろうと☆
 
1930年代後半 経済不況の続くアメリカ南部の小さな街 貧困 人種差別 持つものと持たざるもの 階級闘争 とまるで現代が抱える問題⁈
子どものによる銃の事件なんてきっとそうなると思った銃社会 さらに物語は悲劇を増す
 
皆にとってただ聴く人の唯一救いのシンガーさんは心の拠り所 がしかし彼にとってはそんなこともなくここへんは救いようがない
なのに惹かれるカーソン・マッカラーズ これを23歳で書いたなんて!凄すぎる
そういえば これも好きだった☆
けれどちょっともう・・・これは今年のベストに踊り出そうな一冊☆やっぱり村上春樹訳が好き♪
キャラメル・ファッジ 落花生の殻 コーンブレッド キャベツの匂いが漂うアメリカの田舎☆
 
ミックの音楽的才能に作者の経歴〜ジュリアード音楽院を断念が重なります 緻密で簡潔な文章 きっと絵画の才能もありそうです☆
 
いつもシンガーさんがチェスをだからか
表紙のチェスの駒ナイト♪ですね☆なるほど こないだから続くチェス話♪についに駒の名前くらい知りたくて本借りてきました^ ^
 
ちなみにこの表紙の絵は
メトロポリタン・ミュージアム
John A.Woodside 
Still Life.Peaches and Grapes
Photo getty images 
ということです