録画したものを、一週間のうちに何回も見た。定子が検非違使から刀奪い取って、髪の毛切るところで何回も泣いてしまう。

 

この行為が正しかったのか、切らざるを得なかったのかがいまいちよくわからない。

 

私はそんなに「枕草子」が好きなわけではなく、定子もさほど好きではない。そもそもこの「光る君へ」は面白いと思うが、どの登場人物にもそんなに思い入れがないのだ。まひろも、いつまでたっても動きがあまりないし、10年間無職の為時も可哀そうとも思わない。道長もよくわからない人だ。こういう人が上司であれば、いまいち何考えているかよくわからないとだと思って、警戒するだろう。そんな中、清少納言(ききょう)はだんだん好きになってきた。考えていることが(あくまで)このドラマでは一番はっきりしているような気がする。「枕草子」書いた目的もなんとなくわかった。定子がそんなに好きなのか。令和の人間が考える、並みの「好き」ではないのだろう。相当好きなんだな。まひろと藤原道長の恋愛は創作であろうからあまり感情移入しないが、清少納言の「推し」は事実であったわけだし。