【母のリハビリ】編み物がしたいの。 | with HARU

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大人になったら読んでほしい育児日記。
2015.10完成の新築日記。
クモ膜下出血により半身麻痺になった母の介護日記。


「なお、編み物がしたいからね
毛糸とかぎ針を買ってきてくれる?


お財布から1万円持って行って。」

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母のお財布にはお金はもう入ってないし
編み物もきっと出来ない。




でも編み物がしたいと言う母。
(高次脳機能障害の症状の為、そういう認識が曖昧です)




父に頼んだら、「まだ無理だよ」と買ってくれなかったそうです。




私は迷ったけど、毛糸とかぎ針を買って母に届けました。




「ありがとう、そこに置いといて
暇な時にやるから」




と言うので、枕元の分かりやすい場所に置いて帰りました。



次の日、お母さん、きっとかぎ針編みが出来なくて困ってるだろうな。
と気になりました。



病院へ行ってみると、母は食堂で、
テーブルの上に毛糸が入った紙袋を置いてテレビを見ていました。



「お母さん、どうした?」



母は少し恥ずかしそうに
「思うようにいかないの」



「そう、私が左手やるから、お母さんは右手やって、慣れるまで練習しようよ」



母「うん。」




ポツンと置かれた紙袋がたまらなかったし
無念な思いさせちゃったな・・と思いました。



練習しようとは言ったものの、毎日のリハビリが忙しく、
私が土日に行っても編み物をする時間が取れずにいました。



なかなか出来ないな〜と思っていたのですがそんなある日。



作業療法士のかわいい女の子先生が、
「〇〇〇さん、編み物したいと言ってたのでやってみませんか?」
と言ってくれました。



片手で出来る編み物とネットで検索して
牛乳パックで母の為に作ってくれました▼
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私は嬉しくて、どんな風に言えばこのありがとうの気持ちが伝わるかな、と思いました。
女の子先生に「本当にありがとうございます」と何度か言いましたが



本当はもっともっとありがとうと思ってるのに

ちゃんと伝えきれなかったです・・。



女の子先生は他にも、麻痺している左手の親指が中に入り込んでなかなか出てこないのを治す為の
親指クッションを作ってくれたりしました。



この何ヶ月で何人ものリハビリの先生に出会いました。
みんな本当にいい人達ばかりです。



中でも女の子先生は
私の中ではちょっと別格な存在になりました。



与えられた仕事の中で、プラス自分に出来る事はないかな・・といつも考えてるんだろうな・・。



そんな心に、(あとかわいい笑顔に)
親子で救われています(o^^o)