二十四節気とは、
1太陽年を太陽の黄経によって24等分し、その分点に節気と中気を交互に配列し、それぞれに季節の名称を与えたもの。
(コトバンクより)
白露
朝の光に白く輝く露のことを、古の人は「白露」と表現しました。
暦の上で秋が始まって30日経ちましたが、朝露がおりるなんてまだまだ先のような気温です。
ただ、真夏のような気温と比べると、穏やかな気温になってきていて、
朝晩と日中の寒暖差も大きくなってきましたよね。
それでも日中はしつこく暑くて、今年の夏はいつまでも暑いと言われていますが、いつまで暑いんでしょうか
白露の間に、中秋の名月を迎えます。2024年は9月17日です。
旧暦の8月15日は満月にあたり、「中秋の名月」または「十五夜」と呼ばれます。
月を鑑賞して楽しむという風習は、もとは中国のものらしく、
日本へは、平安時代に伝わったとされていて、
平安時代の貴族たちは、中秋の名月に月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を開いて楽しんだそうです。
今年は月見団子やすすきをお供えして、平安貴族よろしく一句読んでみてもいいかもしれません。
白露は、2024年は、9月7日から22日までの約15日間です。
この期間を、さらに5~6日間ずつの3つ分けた、「七十二候(しちじゅうにこう)」という季節の呼び方があります。
季節を感じられる気がして、これも大事にしたい美しい言葉たちです。
3つに分けたものを、初候、次候、末候と呼んでいます。
草露白(くさのつゆしろし)
野の草に降りた朝露が白く光って見える頃になった、と言うことらしいのですが、
まだまだ朝露がおりるほどに気温差があるとは思えませんが、
北の方なら、そんな美しい朝を迎えられるような季節でしょうか。
鶺鴒鳴(せきれいなく)
セキレイという鳥は、主に水辺に生息していて、日本にしか生息していない種類もあるそうで、海外からバードウォッチングに来る人もいるとか。
中国では雌雄が仲むつまじいところから、「相思鳥」と呼ばれるそうです。
日本神話でも、伊弉諾 (イザナギ) と伊弉冉 (イザナミ) に男女の交わりを教えた鳥と言われているらしく
日本でも中国でも夫婦円満の鳥なんですね。
玄鳥去(つばめさる)
春にやってきたツバメが、南の国へ去っていく、ということは、寒さが始まるということでしょうか。
人間よりも、動物の方が季節を敏感に感じ取っているのかもしれません。
この白露の期間は、次候もセキレイという鳥でしたし、秋は鳥が活動的な季節なんでしょうか。
最後に、食いしんぼうによる旬の食べ物のコーナー!
この辺りに旬を迎えるのは、なすや里芋だそうです。
里芋の収穫時期でもあるので、中秋の名月は「芋名月」とも呼ばれるそうです。
(最近はストロベリームーンとか満月にいろいろ名前が付けられてますよね)
里芋の話をしていたら、煮っころがしを食べたくなってきました。
あと、なすは夏にも旬を迎えていると思いますが、「秋茄子は嫁に食わすな」と言われるぐらい、秋においしさが増すらしいです。
というか、おいしいものを嫁に食べさせるなって、ひどい嫁いびりですよね。
ただ、解釈がいろいろあって、なすは身体を冷やすので、女性が食べると身体に良くないので食べさせない方がいいという説や、
秋茄子は種が少ないので、子宝に恵まれないとう縁起の悪さを気にしている、とかもあるそうです。
いつから言われていることなのかわかりませんが、日本の家父長制の悪いところを凝縮したみたいな話だなって感じです。
白露が過ぎれば、次は、二十四節気のリーダー的存在、秋分がやってきます!
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白露の前は処暑でした!
▼うん、なんかお酒につけたくなる響きな気がしてた。