フィリップ・グレーニング 監督
アルプスに建つ厳格な男子修道院の
修道士たちの生活のドキュメンタリー映画です
描かれるのは祈りと沈黙
生活感漂う場面も少し
薪割り 雪かき 料理 裁縫
バリカンでの散髪~もちろん丸坊主 靴修理
生活のほとんどは
自室で ひとり 祈り 聖書を読み 神を賛美し 対話するという日々
そして 揃って礼拝と 鐘をつく という日常を
音楽も無し 照明も無し 説明も無し
もちろんナレーションも無しでという条件で
~なんと16年前の要望にやっと許可がおりたそう
鐘の音と 祈りのフレーズの唱和は音楽♪
雪を踏む音 風の音 鳥の囀り 虫の羽音
ドアの開け閉め 床を踏む靴音
回廊や部屋に差し込む光は絵画
間に 語らずとも問いかけるようなまなざしの
修行僧たちのポートレートが数枚ずつ はさまれて
ときどきの揃っての昼食のあとに許される
会話の様子にほっとしてみたり
重装備で雪の中へ何の修行と思いきや
無邪気にスキーだったりして おもわず笑みがこぼれる
繰り返される
”主よ、あなたは私を誘惑し、私は身を委ねました”
というフレーズがあとあとまで響く
ずっとみたかったけどなかなか時間が合わなかったり
3時間の静寂を受け入れるには心に余裕も必要で
そうこうしてるうちに終わっちゃいそうと思っていたけど
一日一回とはいえ長いことやってるし満席やったし
私も行くというmさんもだけど
なかにはウトッとしてるひともいるかもしれないけど
こういう映画に こんなにひとが!?
というのが・・・・なんでしょう 心の平安を求めているのか?
それは私か (--〆)
沈黙という言葉に惹かれるこのごろです