「うたかたの日々」 | naokoの日記

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ヴィアン
野崎歓 訳

オビの映画原作というのにふっと目が

ボリス・ヴィアン って昔読んだことなかったっけ?
遠い記憶をたぐりよせたら
「日々の泡」
というタイトルが出てきたけど内容はまったく思い出せなくて

野崎歓さんの翻訳のトゥーサン好き♪読んでみよう
あれ ?もしかしてこれ表題は違うけど 同じ作品でした^^



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しょっぱなの 主人公 コランの おめかしシーン
あれこれ女の子だっけ?と思うくらいの念入りな身づくろい

その描写のなかにも ん?というところ数か所
そうしてるうちにハツカネズミ登場 これが人間並み
んん??もしかしてファンタジーやった?

かまわず読んでいくの楽しいから♪

次の登場人物 料理人ニコラの作るものがまた美味しそうで
”グフェの料理教本”からとあって
もしかしてこないだ見た映画に出てきた料理本のひとかしら
と検索するも結局わからずじまい

明るいキッチンや屋外の公園やスケート場に集う
シック アリーズ イジス そしてクロエ

音楽のような情景描写 やっぱりここにも???がいっぱい

ヒイラギの葉っぱからデューク・エリントンが流れ
ボタンひとつでウィンドウの色が変わったり

コランとクロエの結婚式の賑わい
カラフルでゴージャス☆彡

というように前半は まさに青春の光あふれて


後半

胸に睡蓮の花が咲くという病気のクロエ
そのクロエの治療費のために したくもない労働をして消耗するコラン

傾倒するパルトルの本や原稿などを蒐集のシック
そのシックの暴走を止めようとパルトル殺害のアリーズ

縮んでいく部屋 急速に年老いていくニコラ
クロエの死 と影の部分に徐々に移行していく

「不思議の国のアリス」のように始まり 
カフカのように不可解に展開し 

まさにヴィアンの生きざまのように
軽やかで饒舌にはじまって重く哀しくせつなく終わる

儚くてやるせない青春


ヴィアンの生き急いだような 39年の短い生涯の間に

ジャズ批評 翻訳 エッセイ 脚本を書き
詩人であり小説家 絵画を描き
 シャンソンを作詞作曲 さらにステージで歌い
ジャズ・トランペッターとしても活躍
メカニック好きで新型タイヤの特許も とか

ふ~天才って(@_@;)

持病の心臓の病気の恐怖もあったよう
酷使していたんでしょうね あらゆるところを


言葉遊びや同時代の人物や出来事
古典や愛読した小説をほのめかしも楽しくて

その訳注が左ページに有るというのが
とても見やすく解りやすくかった

~その言葉のところにあると中断されて結構うっとおしいし
その章の終りというのも あれなんだった?となるし
最後にまとめてとなると これまた呼んだり読まなかったり 
の私にはぴったりでした!(^^)!


映画ではコランの役を ロマン・デュリス
~あ こないだ見たタイピストのひとだ~♬
クロエ を オドレイ・トトゥ
~いまだにアメリ以外はしっくりこないいですが今度はどうでしょう^^
ニコラのファッション 浮遊する事物がどんな映像になってるか
そしてもちろん ジャズ♪音楽が 楽しみです♪♪♪


昨日 本を読めるまで回復
今朝は平熱に 家事もこなし長時間P・c
~これ書くのめちゃ時間かかったのよ(*_*;

パッチワークも再開 チョキチョキしてたら
また熱出るで~とお世話係が^^

これから安静時間にはいります
今日一日 仕事代ってくれてありがたき幸せ<(_ _)>

p・s 
娘に孫フィバーは はいしたない(~o~)と
ババネタは控えめに ババくさくならないように心がけます故
これからもご愛読くださいませ~♪