平安時代の日本を描いたイギリス生まれの研究者の本 | ポトマック川のほとりから

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アメリカ人の夫とワシントンDCに在住。日本のマスコミを退社して博士課程に在籍中です。アメリカの日々の生活ブログです。

最近プレゼントして感謝された本にイギリス生まれの日本研究者、Ivan MorrisのThe World of the Shining Princeという本があります。

 

 

1960年代に書かれた本ですが、アジア研究の本売り場に行くと売っているところを見ると今でも日本研究などの分野では読まれていると思われます。これは源氏物語の時代の解説で(Shining Princeとは光源氏のことですね)、平安時代の人間関係や政治、文化、宗教などを西洋の世界から見ても分かるように説明した本です。

 

と聴くとなんだか難しそうですが、決してそうではなく楽しく読める本です。なぜこの時代の日本の有名な作家は女性なのか(男性は教育を受けたものは漢字で書くべきだという考えから抜け出せなかったものの、女性は教育を受ける機会が少なく逆にひらがなを使ったから)や源氏物語を読むと女性の美の基準は髪の長さと質、あとは白い肌ぐらいでそれ以外の見た目の描写はあまり出てこない、など源氏物語は高校でちょっと読んだぐらいの私だと楽しんで読め、また説明を求められたときに引用できる部分が十分あります。

 

この本をプレゼントしたのは源氏物語の英語版を読み終わって枕草子を始めようとしていた優秀な20代のアメリカ人女性で、大変喜んでもらえました。

 

 

ワシントンは暖かい日が続いて桜もそろそろ満開と言われていますが、今週末からまた気温が零下になるとのことで、お花もどうなることやら。

 

 

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