大事なことは心を壊したままにしないこと | 現在と未来の狭間

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文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

ビックモーターというあれほど壊れた会社が、伊藤忠商事の手で再生されつつある。社名もWECARSと改め新生したという感じがした。

不正請求の手段や、また当時の社長の一般感覚との違いを思い浮かべるとあれだけひどい企業が再生できるのか信じられない気もしたが、総じて世の中は変化を続け是正されるものは是正されるのだなと思った。

まあ、政治の世界を見ていると、あれもきちんと変わって良くなっていくのかなとも思うが、長い時間が経てば、あれも今のままということはきっとないと思う。確実ともいえないけれど、あんなもの放置しておいて恥ずかしくない大人たちばかりでないことは確かだと思う。ビックモーターに外部が入ることで浄化されるのだから、総じて捉えるのであればあの党も綺麗になる時が来るだろう。

歳をとったからか、あまり悲観的にとらえなくなった気がする。そういえば年明け2月になってからコロナに感染していたが、治ったあとはけろりとしたものだった。まだ若かった頃に慢性腎不全が判明した時にはショックだったが、新たに病気をしたからと言ってショックを受けたという感じはなかった。自分にも来るべきものが来たな、と、誰がかかってもおかしくはないくらいには感じた。

そのころから親の介護が始まったりで、自分の体どころではないということもあったと思うが、一つコロナのことを言っておくと、あれだけ世界中がコロナのことで混乱をきたし経済的にもかなりのダメージがあった時に比べたら、今はそれも良く正常に近づいたと思う。

もちろんコロナが無くなったわけではないし、ましてやコロナはただの風邪だと言うつもりもないが、それでも世界スケールでみたらよく立ち直れたと思える(ガザやウクライナでの戦争といったまた別の問題は大きく残されてはいるが)。

ものごとを地球スケールで考えてみたら、自分のことなど小さいものだと思える。地球が抱える問題はそれこそさまざま存在するし、温暖化の問題は簡単には解決しない。しかし、それでも断面的にとらえたら改善しているところは改善している、もしくは改善の方向を向いている。問題を抱えつつも地球はどうにか機能している。それは人間でも同じことだろう。

無くした腎機能は戻すことができない。失ったものを嘆いても仕方がないし、私自身はそのことを極力頭の外に置くようにしている。悩むのであれば自分のことよりも人のことだったり、親のことで悩んでいる。そうすることで自分の心のダメージを無くそうとしている。

マイナスの感情は、実は脳が喜ぶという考え方がある。苦しんでいるのに喜ぶとは矛盾するじゃないかと思うかもしれないが、マイナスの感情が頭の中を渦巻いていると、脳はフル回転で働く状態になっている。フルで働くということはマイナスだろうとプラスだろうと脳からしたらどっちも良いのだという。

大きなスケールで物を考えたり、自分を忙しくしたりしたら大きな悩みは感じないと思う。親の心配ということはあるけれど、年齢的なことを考えたら、これもいつかは来ることととらえることはできる。心配は残るけれどね。でも、そういう忙しさだとかに身を置くことで、どこか自分が救われているということもある。

いつかはきっと良くなると思えば少しは気も楽だ。そして大きなスケールの話の中で自分を置いてみたら、ガザやウクライナの出来事に比べたら自分のことはもっと小さなことなんだろう。

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