作戦を立てるための地図 | 現在と未来の狭間

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文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

親の介護で困ることは、一つ土地勘が無いということである。根っからの方向音痴ということもあるのだが…。

仕事中にぼんやりと昔のことを思い出した。東北の大震災があった時のこと。私は人財開発部というところにいたのだが、そこは人事に近い場所だった。人事の課長職の人だったか、壁に東北の地図を貼り出しあちこちをピンで止めていた。

ピンの意味を聞くと社員の家族の実家がある場所ということだった。当時いた会社は従業員数1万人の会社だったので、当然東北出身の社員も少なくは無かった。中には避難対象の家族もいたので人事としては臨時で休みを与えたり、場合によっては手当などを出す都合もあって視覚的に分かるようピン止めをしていたのだろう。

そうか、やはり地図があった方がいいな、と思いつき鹿嶋市の全貌が分かる地図を購入した。昨日、それをテーブルに広げて実家のある位置や、高速バスで降りる場所など蛍光ペンでマークをしていった。

やはり作戦を立てるには地図である。土地勘が無いから、行くにしてもいつもどこか不安がつきまとう。

一番大事なのは透析施設と宿泊施設だ。向こうの透析施設の住所はわかっていた。ネットで調べても通っている施設で調べてもらったものでも透析をしている施設は3つしかない。蛍光ペンでマークを入れると実家からはちょっと遠いということがわかった。鹿嶋の施設で臨時透析が受けられるかは平日に電話をかけてみないとまだわからないが、今は臨時で入れることを想定しておいた方がいいだろう。

実家から通うよりは近くに旅館からホテルがあれば、そっちを拠点にした方がよさそう。調べてみると病院からさほど遠く無いところにビジネスホテルがあった。これもマークする。ホテル自体は古そうだが、どうやら食事は美味しそう。そうか、少し内陸を越えると北浦だ。霞ヶ浦、北浦というと鰻や白魚で有名だったはず。まあ、旅行ではないのだが、あまり硬く考えていると気分的にも辛くなる。英気を養うためにもちゃんとしたものが食べられるのはいいだろう。

あとは母親がショートステイで入る施設がどこにマークされるかだ。

まだ決まらないことも多いのだが、拠点が決ればいざという時に行動しやすい。

まだ少し時間はある。今できることは少しずつでも進めていこう。

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