未来を語る | 現在と未来の狭間

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文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

今日は久しぶりに宿野部さんと会い、色々と話し合うことができた。ここしばらくぶりに建設的な話しができて前向きな気持ちになれた。

二人とも透析患者であり、透析医療に対する当事者である。この世界が抱える問題には思うところがあるし、これからのことはいくらでも話し合うことができる。

このところブログのアクセス解析の情報を見ると、人工透析での検索が増えて来た(一時期は、秋山優香ちゃんであった!それはそれで良い!)。特に、透析時間での過ごし方についてのキーワードが多い。未だに、病院にはパソコンを持ち込んではいけない、通信機器を持ち込んではいけないというところが多いみたい。

通信機器については一昔前に携帯電話は心臓のペースメーカーや医療機器が誤作動を起こすので使用してはいけないと言われた。この考えはそうとう根強く残っているらしく、未だにこの通りのことを言う病院は多いみたい。このことは前のブログにも書いているが、慈恵医大など大きな病院では、携帯での通話は指定のエリアで使うことがルールになっているが、携帯でのメールの受信、ブラウザーでの情報の受送信はエリア外でもOKとなっている。私が通っている透析クリニックでは通信機器の利用はOKだし、前に通っていた総合病院でも問題なかった。

これは透析機器を作っているメーカーが正式にコメントしてほしいと思うのだけれど、携帯の電波はダメなのか、インターネットの通信は大丈夫なのか事実を出してほしいと思う。このことが透析患者に余計な制約をかけているのではないかと危惧する。

ひょっとすると今は単純に携帯での通話がうるさくてダメ、というレベルなんじゃないかなと思う。おそらく通信機器での電波は透析機器には影響していない。

透析の時間の過ごし方が必ずしもインターネットが全てとも思わないけれど、だけどネットが使えることで過ごし方の幅は広がると思う。4時間、5時間テレビを観ているのが良いのかという気もする。

iPadでもタブレット端末でも良いのだけれど、これがあれば透析の過ごし方はかなり違って来る。文学が好きな人は青空文庫からいくらでも文学作品を落とすことができるし、Radiko、らじるらじるではラジオを高音質で聴くこともできる。Twitterを使って情報交換もできる。始めは院内の身近な人だけで情報交換してもいい。徐々に外に広げる方法もある。

独自のコンテンツを作るという方法もある。例えば透析に関する情報を病院から発信し、タブレットで見てもらったり、自分の数値を確認するということもできるだろう。

今は病院で電子カルテを導入しているところもある。こういうところは当然、無線LANを使っている。この無線LANを患者に解放している病院もあるくらいだ。透析時間が4時間だろうが5時間だろうが、過ごし方が違えば気にならないと思う。もちろんIT機器に関心がない人もいるだろうけれど、コンテンツは色々とあるし、色々と試すことができたら関心を持つ人もいるかもしれない。

透析5時間の過ごし方が苦にならない、という時間の過ごし方が確立できたら、長時間透析はもっと広がるかもしれない。僕らは少なくとも透析とは長い付き合いになるのだから、少しでも何かの方法が提供されればと思う。ここは本当に病院の裁量次第ではある。

でも具体的な取り組みはこれから徐々に増えてくると思う。効果も含めて示すことができれば、透析時間の過ごし方は大きく変わるかもしれない。まあ、何でもできるのが理想だよね。パターゴルフとかさ。なんでもいいんだけれど。