3度目の… | 現在と未来の狭間

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文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

今年の7月、オンラインHDFでの透析を受けたいと思い、現在の総合病院透析センターに転院した。

転院してすぐに血流量が取れない問題があり、流量200で普通の透析を行う。蜂窩織炎だとか、貧血の問題もあって、少しずつ、少しずつ、色んな治療を行い、なんとかクリアな状態にして、現在のオンラインHDFが、

流量が220、前希釈、1回4時間という形になっている。

7月に前の病院で受けていた頃は流量は不明、おそらく180とかでやっていたのではないかと思われる。その時に比べたら随分条件は良くなっている。

しかし、1回4時間のオンラインHDFでは透析効率(kt/v)は1.2と許容ギリギリというか、最低ラインの数値である。せめてこの流量を250、時間も4時間半、もしくは5時間とかにできると、透析効率ももっと良くなると思う。

働きながら透析治療を受ける者にとって、夜間透析は非常にありがたいサービスであるが、これにはまだちょっとした問題が残されている。それは終了時間が決められていることだ。

これは大学病院で導入透析を受けたときから言われていたことだ。

「都内の透析クリニックでは終了時間が決まられていて、夜の10時になったらピッタリ終了してしまいます。例え遅れて入室して3時間半しか透析が受けられなくても、その時点で終了になります。だから遅れないようにしてください。」

これは多くの夜間透析患者にとって、必ず通過しなくてはならない問題なのである。例えば、私の場合は、1回4時間の透析を受けるためには、会社が終わる17時30分にダッシュで会社を飛び出し、タクシーを走らせ、18時までに病院に入らなければならない。実際には着替える時間や穿刺する時間があるので17時50分まで病院のロッカーに入る必要がある。着替えて、血圧を測り、穿刺してもらって開始時間は18時5分とかになるのが普通だ。そして終わりの時間が来る。針を外す時間も考慮し9時55分で透析は終了する。

これだと実質的には4時間の透析ではなく、1回3時間50分の透析になってしまう。

もしも、会社を早退して早い時間に病院に入れればこれは問題なく4時間半だろうが5時間だって透析を受けることができる。早退は絶対に許されないということではないが、頻繁に取ることは、例え理由があるにせよ評価が下がることは必至だ。これがサラリーマンの実態とも言える。

病院が譲歩してくれて、「いいですよ、じゃあ、終了時間を延長して4時間半までやりましょう」と言ってくれたら、本当にありがたいのだが、そう言う病院はなかなか見つからない。

そこで、透析時間を延ばす方法をあれこれ考えた。一つは診療報酬で認められている月の透析回数14回をフルに使えないかということ。実際、週3回を一ヶ月通院すると12回の月とか13回の月とがある。ということは月によってはマックスの14回は受けないで1回とか2回は捨てている回があるのだ。これを体調の悪い週に限って土曜日に当てて、週4回の透析を受けることはできないだろうか。

これを病院に相談してみた。ところが病院側はノーという答えを出した。まあ、理由はここでは書かないが納得のできる回答ではないことは確かだ。実際、他の病院では、病院側から患者に対して「14回まで保険の範囲で受けられるのだから明日もう一度、透析を受けに来なさい」と言ってくれる病院もあるのにである。

透析を長い時間で受けることや、多い回数で受けることは、これは間違いなく正しいことだ。健康な腎臓は24時間動いている。人工透析は1回4時間、週に12時間しか動いていない。健康な人に比べたらどれだけ差が出るかは、自分の体がよくわかっている。土日の中二日が開けた月曜日の昼間がどれだけ体がおかしくなっているか、医者が数値で診る以上に知っている。

知行同一に反す、とはこのことである。事実を知っていても、実行できないのである。

せっかくオンラインHDFになっても、週12時間を切った透析をこれから続けたとしても、結局は良い効果にはならないだろう。既に1回、転院経験を持つ患者である。まあ、まだ転院してから7ヶ月しか経っていないけれど。でも、1回やったら2回、3回が怖いということは無いよな。

ということで、実は本日、別の透析クリニックに見学に行った。ここはHPのサイトで見る限りは、22時30分までは透析が受けられるらしい。会社からは電車で5分の場所(家からは遠くなっちゃうけれど)。これが事実だとすれば18時入室でマックス4時間半の透析が受けられる。しかもオンラインHDFだ。

さて、見学の結果、事実は? 続きは明日!