「おいしい!」って、お客様に言われたら嬉しいですよね。

でも料理人として、その言葉を鵜呑みにするのは危険です。

 

たしかに、

自己満足で終わらず、ちゃんとお客様の反応を見て、満足してもらえているかを確認することは大事。

優秀な料理人ほど、お客様の反応に敏感です。

 

でも

「おいしい」と言われたから大丈夫。

この考え方には、ひとつ大きな落とし穴があります。

 

それは…

「顧客は嘘をつく」という前提を忘れていること。

 

たとえば、自分が誰かのお店に行って、

「味どうでした?」と聞かれたら

正直に「いまいちでした…」なんて言えますか?

たぶん、「おいしかったです」と言うはずです。

 

なぜか?

場の空気を壊したくないから。

一緒に来た人に面倒な人だと思われたくないから。

相手に嫌われたくないから。

つまり、大人の忖度が働いてるんです。

 

だからこそ覚えておいてほしい。

お客様の「おいしい」は100%本音じゃない。

 

でも、だからといって感想を聞かなくていいわけではない。

聞いてみないと、そもそも何も気づけません。

対話のなかにこそ、本当のヒントが隠れているんです。

 

そして何より、

もしもお客様が不満をはっきり言ってくれたとしたら

それはめちゃくちゃ貴重な声。

むしろ感謝すべきなんです。

 

だからまずは、勇気を持って聞いてみること。

反応に素直に向き合いながらも、本音と建前を見極める目を持つこと。

 

それが、料理人として本当に成長していくための第一歩です。



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