漢字や語句の使い方を

インターネットで検索すると、

毎日新聞校閲センターが運営するサイト

毎日ことば

毎日ことばplus

に、出会った経験を

お持ちの方も

多いのではないでしょうか。

 

そのせいか、

毎日新聞さんは

言葉の遣い方を

大事にしている会社

というイメージがあります。

 

 

 

いや、

新聞社ならどこでも

言葉の遣い方に

ものすごく、気を遣っていると

思いますが…

 

一般人に向けて

こういう発信をしている

ところが、

他の新聞社さんと

一線を画すところ。

 

 

 

そんな

毎日新聞校閲グループさんの

本です。

 

 

 

 

 

 

この本は、その

「毎日ことば」や

毎日新聞校閲グループが

運営するX(ツイッター

などで発信した文章を

もとに書かれたそうです。

 

 

 

新聞の校閲では

原稿の字句の誤りだけでなく、

原稿の事実関係や

イラストに出てくる要素なども

精査するとのこと。

 

 

 

この本では

  • 校閲の際、どのように見ていくのか?
  • どのような誤りが起こりやすいのか?

ということに加え…

 

 

 

言葉も、時代とともに

変わっていくので、

正誤よりも

多くの人が違和感を持たない書き方

を選ぶこともある

ということも

書かれていました。

 

 

 

典型的なのは

「ら抜き言葉」で、

世論調査では、いまや

ら抜き言葉を使う人の方が

多数派なのだそうです。

 

 

 

 

 

面白かったのは、

最初の方で

ダミーの紙面が用意されていて、

誤りやおかしなところがないか

チェックしてみてください

…と、投げかけられるところ。

 

 

 

私も普段、

自分が書いた原稿に

これでもか…!

これでもか…!!

これでもか…!!!

と、校正が入るのを

日々、経験しているので

おメメをお皿のようにして

見ました。

 

 

 

だけど、

12個の「誤り」のうち

6個

しか、

見つけられませんでした。

 

 

 

ここで

校閲のしかた

が提示されているのですが、

これは

普段、自分の書いた文章の

誤字脱字をチェックするときに

使える

…と思いました。

 

 

 

例えば、

文章を読み慣れるにつれて、文字でなく言葉の塊、文の塊で見て意味を捉えるようになるものです。

…と書かれていますが

私もそうです。

 

 

 

日々、お仕事で

大量の文章を読むので…

 

私は文章を

「面」でとらえて、

「面」の内容を

目でスキャンして

重要な部分を浮き上がらせる

ような読み方をします。

 

 

 

法律の条文や

論文などを読むときは

こうしないと、

全部、一字一句読んでいたら

日が暮れますから。

 

 

 

だけど、

校閲するときは、それでは

誤字脱字を

見逃してしまうので…

 

校閲記者は文字の横に線を引いたり文字を丸で囲んだりしながら一文字一文字読み進めます。

とあります。

 

 

 

…で、

起こりやすい誤表記

などについて

例が挙げられていて、

最初のうちは

ほおー

ふーん

へえー

と思いながら

読んでいたのですが…

 

 

 

ページが進むにつれ、

…細かいわ!!

と叫びそうになる。笑

 

 

 

いやー、

細かい。

 

でも、新聞は

そうでなくては

ならないのですよね。

 

 

 

毎日新聞は

東京本社に40人余り、

大阪本社に30人余り

の校閲記者が

いるそうです。


…少ないですよね。

 

一つの新聞社が出す

たくさんの新聞、雑誌、ウェブサイトと

それらの文章量を考えたら、

激務ですよ…

 

 

 

いくら

ミスをたくさん見つけても、

1カ所見逃しただけで0点

とのこと。

 

なぜなら、

誤表記が残ったまま

新聞が出てしまったら、

「もう終わり」だから。

 

「信用」がなくなる。

 

 

まとめ

 

ミスをするのが

人間。

 

それをリカバリーするのも

人間。