数年前、
月経前症候群（premenstrual syndrome : PMS）に
悩まされていたことがありました。
女子の日の1週間前ぐらいから
体がどうにもだるく、
頭にもモヤがかかって
寝込むときもあったほど。
女子の日々が始まったら、始まったで
またしんどいので、
ひと月のうち、約半分は
使い物にならない
…という状態でした。
病気なんかな？
と思って
産婦人科を2軒受診するも、
異常はなし。
そんなときに、ある方が
評判のよい神経内科の先生
を紹介してくださいました。
丁寧に心をこめて
開業されたことがよくわかる
きれいなクリニック。
先生（女医さん）は、神経内科医であり
漢方の専門医。
診察室に入った瞬間から
私の一挙手一投足、声のトーンなどが
「観察されている感」がビリビリ。
もちろん、血液検査などもするのですが
生活の様子や症状などの聞き取りも
念入り。
ベッドに横たわり、
お腹やら口の中やら
いろいろなところを見られる。
その前に受診した、
ずっとパソコンの画面を見ておられて
終始、私の目を見ることがなかった
産婦人科の女医さんとは
対極にいるような先生でした。
そして、
気や血などの巡りがどうなっているか
漢方薬とは、どういうものなのか
…ということを説明してくださり
漢方薬を処方してくださるのですが、
処方は、毎週変わりました。
体の状態は刻々と変わるのですから
薬も変えていくのは
当然なのですよね。
私の体調は
みるみるよくなっていきました。
それは、漢方薬だけでなく
生活指導もあったおかげです。
ヘロヘロだった私の体調を
とりあえず、漢方薬で底上げし
根本的な体質改善は、生活改善でおこなう
…といった感じでした。
当時、ダイエット目的でしていた
糖質制限のことを
あんた、死ぬよ！
…と、本気で怒ってくださったことが
糖質制限を
やめるきっかけになりました。
総コレステロール値が
300以上、あったときも
ありましたからね…
当時、糖質制限界隈では
高コレステロールは気にしなくていい
といわれていたので
私も気にしていなかったのです。
この先生が怒ってくださらなかったら
私は糖質制限を続けて、
体に、さらに深刻な不調が
出ていたと思います。
もう一つ、人生を変えてくださったのは
水泳、いいよ！
…とおっしゃったこと。
体調不良に
ほとほと、嫌気がさしていて
人生の時間を
有効に使えるようになりたい！
…と思っていた私は、その日に
スポーツクラブに入会しました。
結局、水泳を始めたら
PMSはスッパリ消えた。
この先生いわく、
運動は、唯一無二の
自律神経の調整方法。
PMSも、
自律神経の不調から
きていたのかもしれません。
そして、私は水泳にどハマりし
たくさんの素敵な人たちと出会い、
コツコツ努力する楽しさを知り、
体力がつくと、自信がつく
ことを知ります。
この先生は、とにかく熱い。
心をこめて
診察とアドバイスをなさる。
だから
一人ひとりの診察時間が長く、
診察室に呼ばれる時間は
予約時間を大幅に遅れる。
それでも、そんな先生だから
このクリニックは人気。
予約は取りにくく、
待合室はいつもいっぱいでした。
すごいのは、月1回
患者さんや地域住民を対象に、
自律神経にまつわるテーマの
無料の勉習会（漢方の試飲あり）
…をなさっていたことです。
お話は本格的で、
お医者さん本人から
「専門的な話を」「わかりやすく」聞ける
なんて、
なんと貴重な機会だったのでしょう。
ずいぶんと
勉強させていただき、
その後の私の
生活の指針になっています。
大病院で診察なさる曜日もあり
さまざまな組織のお役目もなさっており、
ご家族もおられて
超・多忙な先生。
なのに、
地域医療に貢献する
というこころざしを
熱く追求しておられて…
いまはもう、通院していませんが
いまでも、感謝していますし
尊敬している先生です。
