私の文章が読みやすく変化したのは

2人の人のおかげ

 

と書きました。

 

うち一人は、ある編集者さんです。

 

 

 

その編集者さんは、通信社出身。

 

通信社は、ニュースを

新聞記事より、さらに簡潔に

配信するのがお仕事ですから

「簡潔明瞭のプロ」と言えるでしょう。

 

 

 

長くて、くどい文章の女王

   VS

簡潔明瞭のプロ

 

(笑)

 

 

 

あの時の私に

最も必要なスキルを持った人が

現れた…といえます。

 

 

 

徹底的に鍛えられました。

 

毎日、理詰めで

「私の文章がなぜ、ダメなのか」を

突きつけられる日々。

 

 

 

文章は、自分の中から絞り出すものなので

文章へのダメ出しは、精神的に

かなりこたえます。

 

血反吐を吐くような思いでした。

 

 

 

でも、

徹底的に食らいついていこう

と決めました。

 

 

 

なぜなら、早い段階で

これは、私の「人格」に

ダメ出しをされているのではない。

「文章」に、ダメ出しをされている。

 

そして、この「ダメ出し」は

「この人を育てよう」という「愛」だ

 

…と、気づいたからです。

 

 

 

仕事とはいえ、

他人にダメ出しをし続ける…って

精神的に、かなりキツいと思いませんか?

 

時には、「人格否定」と勘違いして

憎悪を向けてくるライターさんも

いるかもしれません。

 

大変なお仕事です。

愛がないと、できないことです。

 

 

 

「ついて行こう」と決めた

もう一つの理由は、

その編集者さんが書く文章が

ものすごかったから。

 

 

 

ご自身も、記事を書いておられましたが

その文章が…

 

簡潔明瞭、少ない文字数の中に

たくさんの情報量が

ギュギュッと詰まっている。

 

しかもその「情報」は

見事に、必要なもの「だけ」が

厳選されている。

 

 

 

こんな文章が書けるようになりたい…!

と、強く思いました。

 

だから、

この人の持つスキルを、私も身につける

と決めたのです。

 

 

 

その編集者さんは、

ものすごい忍耐力を持って

「なぜダメなのか」を

丁寧に説明し続けてくださり、

私の文章を

根底から叩き直してくれました。

 

 

 

「自分さえ良ければ」の視点から、

「他人のことを考える」視点へと

180度、転換させてくれました。

 

 

 

 

 

2年が過ぎる中、

ダメ出しがだんだん減っていきました。

 

今は、私が納品するほとんどの原稿が

修正なし、一発校了です。

 

 

 

彼女と出会わなければ、

今の私はなかった。

 

恩人です。