いよいよスリランカに到着。

スリランカに惹かれた理由、世界遺産シギリヤロック編です。


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9月2日(金)



フライト時間約3時間。スリランカ時間の深夜0時、コロンボ国際空港に到着。



機内で少し眠れてたようだ。 入国審査も両替も無事に終えて、まずは最初のミッションの旅の足=タクシーの交渉。


スリランカ滞在が三日しかないので、初日の今日は朝からシギリヤロックに登って、できれば今日のうちに南のゴールに行けないか?と旅行社に相談。

どこの旅行社に聞いても、今日のうちにゴールまで行くのはあまり賢くないから、今日はシギリヤロックの後にダンブッラの寺に行って、夕方から夜の間にコロンボに戻ってきてコロンボ泊というスケジュールにした。


いくつかに当たって交渉の末、タクシーが往復2人で23000ルピー(=¥18000くらい)になった。相場からすると、このくらいのよう。

旅行社のスリランカ人はたまたま日本語が喋れる人だったり、欧米に比べて「上から」じゃないので、評判通りスリランカは旅しやすそうだ。




タクシーが空港を出発したのが深夜1時過ぎ。

シギリヤまで4〜5時間くらいみたいだから、明るくなる頃に到着するのが楽しみ。



真っ暗な中を走って1時間くらいのトコで休憩。

クルネーガラにある商店でティーブレイク。




ドライバーのスーデスさんはボクらと同じ齢だったので、親近感が湧く。
英語を堪能に話せるので、コミュニケーションが取りやすい。


お茶だけのつもりだったしそんなにお腹空いてたわけじゃないけど、カレーもあったのでスリランカカレーデビューしてみる。



しかし出てきたカレーはショーケースから取り出してから温め直したりするわけでなく、冷たいまんまで出てきたので、スリランカカレーのデビューはほろ苦いものになった。



シギリヤまでのドライブを再開すると、到着まで4〜5時間の予定が、深夜だったから休憩入れても3時間くらい…4時過ぎにシギリヤに到着。

シギリヤロックのゲートが開くのが朝7時からなので、それまで車で寝ることに。



ボクが後部座席、オガが助手席、スーデスさんが運転席でそれぞれ横になって寝る。

まわりが真っ暗で、アジアのどこにいるのかわかんないような場所の車内で寝るっていうこの感じがとてつもなく楽しい。


眠りにつこうとした3分後くらいに運転席からスーデスさんの獣のようなイビキが聞こえてきて愛おしくなる。

でも、愛おしくなるのと睡眠をさまたげられるのは別問題なので、眠れなくて苦労した。



気が付くと眠りについていて、1時間に1回くらいスーデスさんの大砲に起こされるのを繰り返しながら6時半くらいにスーデスさんが目覚めて、


「そろそろシギリヤロックがオープンするから、その前にコーヒーブレイクしよう」


と車を発進させて、近くのお店でコーヒーを飲んだんだけど、土のような砂のようなザラつきがあって恐ろしく不味かった。



こういう不都合も、また楽しい。



朝7時のゲートオープンと同時にシギリヤロックに入って、約200mの登頂を目指す。




勝手に一方的に、いつまでもガイドしようと着いて来るスリランカ人を振り切ってスタート。


同じ時間に散策をスタートした一人旅の日本人の女の子が、ボクの奥さんと同じ名前で同じ字で足立区在住だったので、なんだか仲良くなって一緒に登頂を目指す。





少し上に行くと、すぐに辺りの眼下に見降ろせるようになる。





こんな所に突然200mの岩山が誕生して、さらにその上に家族のイザコザの果てに王宮を作るなんて…大自然の不思議と、人間の欲望が織り混ざったシギリヤロックにこれから登っていく興味が増す。



スリランカへの興味や知識があるわけではないんだけど、このシギリヤロックには何故か昔から惹(魅)かれている感覚があって、それが今日実現しているんだ…って思いながらオガと楽しく会話をしながら登っていく。


シギリヤレディの壁画を見たり、ライオンの入り口でテンションが一段と上がったり、








角度の急なむき出しのらせん階段にヒヤヒヤしながら、






1時間くらいで一番上に到達する。





今の頂上には遺跡として建物の土台が少し残っているだけなので、ドローンでも飛ばして撮影したりしないと大きな感動があるわけではなかったけど、今までたくさん見て興味を注がれてきた「あの場所」にいるんだ、って思うと特別な気持ちになれる。




今回この場所に導かれるようにたどり着いた理由はすぐにはわからないかもしれないけど、どこかに懐かしい気持ちが生まれる深い喜びがあった。

少しずつ下りながら振り返って頂上を見上げると その度に「そこ」から遠ざかっていく寂しさがあったけど、達成感に似た感情もあったので3人で楽しく下に戻ってきた。




〈続〉