昨日開催されたKrushの本戦第3試合、近藤 拳成 vs 斉藤 雄太。


この試合は近藤選手が前日計量で1.3㎏の体重オーバーで計量をクリアできず、近藤選手は原点・グローブハンデ・罰金等を課されたものの、斉藤選手が試合を承諾したことで試合は行われました。



そして試合は斉藤選手にとって一番残酷な、近藤選手の1R KO勝利という結末に終わりました。






この試合の前日に行われていた計量会場に行くと、近藤選手の計量オーバーに憤慨した斉藤選手が、ジム関係者に電話で、


「相手が計量オーバーしようと、当たり前だけど僕は試合しますよ。もちろん僕は明日勝つけど、会場に応援に来てくれる人たちは『へぇ~、計量パスできなかったけど、1~2kgくらいだとそんなに関係ないんでしょ』程度にしか思わないんですよ。計量クリア出来なくても少しのペナルティで試合が成立してしまう文化を変えていかなきゃ!!」

と、怒りを露わにしていました。



応援に来てくれる方々は当たり前だけど「格闘家」ではないので、減量での100gの“重み”は理解も実感もしていなくて当たり前なんです。

試合が決まった二人がリングに立っている=試合が成立している以上は「どっちが勝つか?」だけを観に、選手を応援してくれているわけだから…。



近藤選手が今回、減量が上手くいかなかったのは約2年ぶりの試合と減量で、体重の落ち方が上手くいかなかったから、、、ということだけど、どんな理由であれ「契約体重」は選手にとって絶対に守らなくてはいけない契約=約束です。


その「約束」の相手は対戦相手、大会主催者、ジム関係者、応援に来てくれる皆さん…etc。



試合が近くなって、怪我をしても、体調を崩しても、例えば、家族に不幸があっても、恋人と別れても、体重をしっかりと落としてリングに上がるのが “プロ” なんです。


今回のように、「計量をクリアできなかった側」の圧勝で試合が終わってしまうと、勝者も敗者も、そして応援してくれている皆さんも「何とも言えない」状態になってしまうんです…。




今後ペナルティは、現状のモノに加えて「計量オーバーした選手は1年試合出来ない」とか、協議を重ねた上でもっと厳しい規定になっていかないと、繰り返しが起きてしまうと思います。



「敗者に口なし」なので、斉藤選手はこの試合について何も言えない…というのを見ていて、僕自身Krush Evangelistとして「この試合」について伝えたい気持ちになったので書かせてもらいました。


毎日厳しい練習を繰り返し、「非日常」のリングに命を懸けて上がっている選手たち。その選手たちが試合を「正しく」迎えられるために、この先 計量オーバーしてしまう選手が一人でも減ることを願って…。

森坂陸が玖村修平を破り、第7代Krushフェザー級王者となった今日のフィナーレ。



唯一無二のスタイルを完成させるまでの長い道のり。有言実行で手に入れたベルト。


ここから「倒せる王者」として、さらにこのスタイルを極めていく森坂選手。


戴冠おめでとう!





顎の骨折から約1年ぶりの復帰戦も、抜群の「見切り」は健在だった松岡力。


爆発的なラッシュの鳴りは控えめだったけど、その実力がトップクラスであることを証明してくれた。





近藤魁成の再起戦。


安定感のある戦いで距離をコントロールして、トファネリを退ける。


“ここから” 改めてスーパーライト級を掻き回していく魁成の活躍に期待!





前回の試合から1年3か月。


攻撃の1発1発が、目に見えるように重たくなっていた篠塚辰樹。Krush王座にロックオンする日も近そう!





前回から1年ぶりの試合だった晃貴 も、別人のような攻撃の重さと落ち着きを身に纏って、1R KO勝利。


Krush2階級制覇の始動をアピールするかのような、強さを魅せてくれた。




プレミナリー・本戦合わせて全12試合中、6試合がKO決着。うち5試合が1R KO決着という、まさに “Krush” でした!



「居酒屋うみぼうず」オーナーの たなか りゅうじ さんとアマチュアキックイベント【ナイスミドル】のヘビー級タイトルを目指すためにチームを組んで3年。



先日、6戦目のリングに上がりました。





対戦相手はこれまでに、ナイスミドルのウェルター級、ライトへビュー級の2階級制覇しているキャリア35戦以上の大ベテラン選手。


これまでに無いほどの強敵相手に、戦術・フィジカル&パワー・実戦、それぞれを 菅澤 直紀さん、 中平 卓見 選手とのチームで徹底的に鍛えてリングに臨みました。


結果は、、、



反省点はあるものの、パワーで圧倒して見事に大金星!!



田中さん自身「これまでの人生の中で、一番うれしいかも」というくらいの喜びに満ちた大勝利でした。


そして試合後、対戦相手のセコンドに付いていた、現ヘビー級王者に次回タイトル挑戦をアピールすると「受けて立ちましょう!」という流れも生まれて、会場も大盛り上がりのフィナーレ。



セコンドの役目はファイターをリングに送り出すところまでで、リングに上がったらコントローラーを握っているのはファイター自身。そして、チームとファイターとの信頼関係によって、結果が大きく左右されるのはプロもアマチュアも同じ。


田中さん自身の努力があってこそ…という前提で、チームみんなで獲得した勝利にみんなで酔いしれた一戦でした。