突如行くことが決まった、インドの避暑地シムラー。



インドに出発するまで、シムラーのシの字も知らなかったくらいの場所でしたが、到着してみると旅の中休みに最適な場所でした。





ではでは、シムラーの前編をどうぞ!



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5月19日(月)①




夜の9時にバスがダラムサラを出て相変わらずのデコボコ道だったけど、今日はしっかり寝れた…けども、目覚めた時にはやっぱり首も腰も痛い。
5時半くらいに目が覚めると、またまた綺麗な景色。





7時頃、標高2200mのシムラーのバスステーションに到着。朝だから少し肌寒かったけど、ちょうどいい気候だ。




バスを降りるや、芸能人かのように大勢のインド人に、

「TAXI?」
「HOTEL」

と、囲まれる。



それをスルーしてまずは一服のチャイを飲もうと歩いてる間もずっと、何人かのオジちゃんが粘って着いてくる。




20分くらいしてチャイを飲み終えてお店を出ると、ずっと俺たちを待っていたオジちゃんが、

「ホテル、ゲストハウスはこっちだから」

と、勝手に案内をしてくる。







全く無視をしながら歩いてても、ずっと話しかけながら「コッチだよ、コッチ」。
本当に目もくれずに自分たちで宿探しをしてても、折れずに案内(?)を続けてくる。





何件かのホテルで空室を聞いてみると、どこも Housefull。
今はシーズンだからなかなか空いてない。



スゴくいいホテルが空いてたんだけど、1泊2400ルピー(約5000円)で2泊以上泊まらないと泊まらせてくれなかったり、安くて空いてたゲストハウスは気持ちが萎えるくらいに汚なかったり…。


「オジちゃんずっと頑張ってくれてるし、仕事してもらっちゃおうか?」


ってなって、自分たちでも探せるけど これも旅の楽しみだしオジちゃんに条件を伝えて、まあまあのホテルに辿り着けた。





恐らく30~50ルピーくらいのチップが妥当だったんだろうけどディーンくんが、


「Have a nice chai!」


と、120ルピーを渡すと、予想以上の額のチップに何とも言えない嬉しそうな顔をした。


オジちゃんは宿についてスゴく詳しかったし旅行者へのただのタカリとは言え、ちゃんと仕事をしてくれた。






ホテルに着いて荷物を置いてひと息してから、シムラーの街をお散歩。

このシムラーは避暑地であるだけで、特に大きな見所があるわけじゃなさそうだし、ちょうど旅の真ん中になるから、旅の中休みのような時間になりそうだ。






近くで朝食を食べて、明日のリシュケシュ行きのバスのチケットを買って さらに散策。







何も知らない街での暇な時間を歩いて過ごすことで充実へと変えていくのが旅の醍醐味。この時間が大好きなんだな。








13時発の世界遺産になっている鉄道に乗って隣の駅まで行ってみよう、ってことにして13時まで時間を潰して駅に戻ってみると 係員がいなくて切符の買い方はわからないし、次の電車は14時半ぐらいだ、とか言うしで、こりゃギブアップして電車に乗るのを諦めて、宿に戻って疲れた体を休めるために1時間半くらい昼寝をする。










海外の旅で明るい時間に昼寝するのは初めてだったけど、空気のいい所でこんな時間の使い方は本当に贅沢だ。









<続>