意外にも初っぱなから心に響かなかったデリー観光。



だけども残された時間を存分に有効活用しようとするも、外国人観光客狙いの定番の誘いがあったデリー観光の後半でーす。



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5月15日(木)②




フマユーン廟を出て、駅まで歩く時間を短縮しようと思ってリクシャーを捕まえて「駅まで」と告げると、


「今度はどこに行くんだ?そこに行くならリクシャーで行った方が早いぞ」



・・わかってはいるけど、地下鉄を使ってマイペースに周ろうとしてたから「有り難いけど駅まででいいよ」と伝えたら、俺が今日行こうとしてる場所を全部聞かれて、


「それなら全部回って350ルピー(700円くらい)で周ってやるよ。絶対その方がいいから」


電車で自分の足で周れば80ルピーくらいだけど、気さくなオジちゃんだしリクシャーでデリーの街の景色を見ながら行くのも悪くないな、と思って「OK、Please」と乗り込む。



オジちゃんは「リクシャーが安全でいちばんイイ」と満足そうな表情で大渋滞のデリーの街を平気で逆走しながらニコニコしてた。





その次に行ってもらったイスラム教のインド最大のモスク ジャー・マスジットも、世界遺産ラール・キラー(レッド・フォート)も、聖地だったり昔の帝国の都だったりするんだけどやっぱり「観光地」という以外には特に何も感じるものは無かった。










バンコクでもそうだったけど、大都市部の観光地に集まっているエネルギーっていうのは国は違えど、聖地であろうと似通ってくるんだな、と思う。

国境も信仰の枠も越えて interesting の空気が集まるんだものね。












人混みと交通の大渋滞の中で半日周ったデリー。
今はインド観光のオフシーズンなのか、外国人も少なかったし日本人には1人も会わなかった。







途中2度ほどインドの若者、子供に「一緒に写真撮って」と言われた。
こういう時は、ガイドブックなんかに書いてあるようなことも起こり得るから「OK!」と笑顔で応えつつも臨戦態勢バッチリで気を張る…が、もちろん何もなく、ただ単に1人でインドにいる坊主頭の日本人が珍しかったのかな?









リクシャーで周ってもらったから、予定よりもかなり早くハイライトを見終わって宿でシャワー浴びたりゆっくりしようかな?って思ってたらドライバーのオジちゃんが、


「お土産の買い物はしないでいいのか?」


と来て、まだ旅の始めだから荷物を重くしたくもなかったし「見たいモノはあるけど、今は買わないからいいよ」って言うと、


「誰に何を買うんだ?どういうのが欲しいんだ?」




出た!!!


自分の知り合いのお店に連れて行って、その売り上げからマージンをもらおう作戦だ!!と思いつつも、一応行きたかった紅茶屋さん、スパイス屋さん、インド伝統土産屋さんに連れて行ってもらう。











もちろんのことながら、ボッタクリではないけども観光客向けの値段のお店。


(やっぱりただの気さくなオジちゃんじゃなかったんだなぁ)


と思いながらも、どうせ後で買うし少し高めだけど今買っちゃおう、って紅茶とスパイスとお香を買った。





リクシャーに戻るとオジちゃんが「何を買ったんだ?」と聞いてきて、そんなにたくさんの買い物をしていないことや「どうしてあれだけ言ったのに、男物のインド伝統衣装のシャツを買ってないんだ」と明らかに不機嫌になった。


こういうのが1番心寂しいし、めんどくさいのね。。。



帰りのマジュヌカティラへの道も口数は無くなるし、宿まで送ってくれるはずが「この辺でその辺の人に聞けばわかるから」と、半日の付き合いが寂しい別れで終わる。


インド人側の言い分。
日本人の価値観。
どちらが正しいかなんて、論点で変わってくるから これは仕方ない。





宿に戻ってシャワーを浴びてチェックアウトをして、近くのレストランで本場のシャヒパニール(カッテージチーズのカレー)を食べる。





やっぱりインドカレーは油っぽいから、ネパールカレーの方が食べやすい。








食事を終えて旅行社に行き、ダラムサラ行きのバスの乗り場へ。
40人くらい乗れるバスが3台も来て、みんなそれぞれ乗り込む。




最初俺の席は1番前の席で、隣が少し変わってる種類のオジサンで、


(12時間この人の隣は疲れそうだなぁ…)


って思ってたら、それに気が付いた旅行社の人が、

「良かったら1番後ろの席が空いてるから移動しても大丈夫だよ」


って言ってくれたので、有り難く移動させてもらってホッとする。

バスの中だけど、今日はゆっくり眠れそうだ。



明日の朝7時、ダラムサラで無事にディーンくんと会えますように。