藤原ジムの前田尚紀選手の引退が発表された・・・。






全日本キックのフェザー級時代、ボクがプロになって初めて「こいつを追い掛けて越してみせたい」って、思ったライバル(・・・ボクの一方的な思いだけど)。









ボクと前田選手は、これまで三度拳を交えて、1勝1敗1分。








一度目は2002年9月6日。






ボクの3R KO負け。









この試合の敗戦を機に、ボクは前田選手を追いかけるようになった。










そして2006年1月4日に、前田選手と全日本スーパーフェザー級王座決定戦を争って、この試合に勝利したボクは、キャリア初めてのベルトを手に入れた。




















三度目は、2009年6月22日。




全日本スーパーフェザー級タイトル防衛戦。
















結果は引き分け。








奇しくもこの試合を最後に、全日本キックは解散してしまったので、全日本キックの最後の試合になった。









その後、前田選手の所属する藤原ジムはKrushから離れていったので、戦う舞台が変わっていったけど、





試合の結果だけは、いつも気になっていた。










そして前田選手はこの前のボクと同じ日に試合をして、敗れてしまい・・・引退が発表された。









前田選手とボクは、偶然にしては気持ちの悪い“数字”が多い。









まず、同じ年齢。









そして、この前の試合でお互い54戦目。



ボクは33勝17敗4分。


前田選手は32勝18敗3分。









スランプ(?)で苦しんだ去年、ボクの戦績は1勝4敗。




前田選手も、1勝4敗。









偶然にしては、ちょっと怖いよね。




たまたま、なだけなんだけどさ。










こんな偶然は別にして、


ボクは同じ競技の選手としても、またキックボクシングのファンの目線で見ても思い入れの強い好きな選手だったので、「引退」のニュースを聞いた時はさみしい気持ちになった。








前田選手とは挨拶以外ほとんど会話という会話はしたことなかったんだけど、、





ボクが連敗でドン底に気持ちが落ちていた去年、とある場所でバッタリ会って、






もの凄く心のある“キックボクシングへの思い”の言葉をくれた。





それがボクと前田選手の、最初で最後の会話だった(・・今のところね)。





もちろん、凄く心に響く言葉だった。









時は過ぎていくから、変わらないものなんて何一つない。



ボクだって引退する日がくる。








ボクにとっての最初のライバル、前田選手は引退することになった。





ボクはまだ終わらない。





前田選手と争った貴重な体験を財産に、ボクはまだまだ終わらない。






前田選手に対しての「お疲れさま」は、ここで言うべきじゃないよな。




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