冨田麗香さんがコーラスを担当する「ピンク・フロイト」のトリビュートバンド「原始神母」。2024年6月15日、新宿歌舞伎町のZipp新宿で「THE DARK SIDE OF THE MOON(邦題『狂気』)50年 ANNIVERSARY 記念イベント 2024」が開かれました。

 私は冨田麗香さんを知るまで「原始神母」も、「トリビュートバンド」の意味も知りませんでした。「ピンク・フロイト」は名前だけは知っていましたが、「1970年代」「パンク」「ライブ中にケチャップを吐く」「ギターやドラムをぼこぼこに壊す」というイメージしかありませんでした。


 最初、ギター一本でバラードをしっとり聴かせてくれる冨田麗香さんと、どうにもイメージが合わず、戸惑ったのを覚えています。

 

 全くの誤解でした。

 

 「原始神母」のライブのチケットを予約したあと、予習を始めました。ちょうどそのころ、昨年12月30日に東京・六本木で行われた「狂気50周年記念ライブ」の動画が有料配信されました。早速、視聴すると

 

 全く違いました。

 

 ケチャップは吐かないし、ギターも壊しません。当たり前です。

 

 素晴らしく高度な演奏。緊張感あふれるステージに響き渡る冨田麗香さんの歌声。「なんて愚かな誤解をしていたのだろう」と自分に呆れました。深く反省すると同時に6月15日のライブへの期待が膨らみました。

 

 そして当日。妻と二人で出かけました。席は2階スタンディング席。実は予約先行受付で1階席の抽選に外れ、一般受付で残っていた二階席をなんとか入手できた、という経緯がありました。初めての原始神母、初めての会場、不安を持ちながら入場すると、麗香さんファンの先輩・ゴルさんがすでにいらっしゃいました。「こっちの方が麗香さんがよく見えるよ」のアドバイスに従い、左最前に陣取りました。

 記念にTシャツを購入。やはり麗香ファンの米さん、Suさん、ガレオンさん、Eさんともごあいさつ。いよいよ開演を待ちます。

テキストの画像のようです

青は私、妻は緑)

 

 ライブは2部構成。1部はピンク・フロイトが1972年、イタリア・ポンペイ遺跡で行ったライブ(無観客、のちに映像発売)の再現。バックの巨大なスクリーンに、円形劇場など遺跡が効果的に写し出され、幻想的で厳粛な雰囲気の中、高度で張りつめた演奏が続きました。

3人、ギター、テキストの画像のようです

照明器具、テキストの画像のようです

(写真はいずれも、撮影OKとなったアンコール時のもの)

 

 2部は1973年に発表されたアルバム「狂気(The Dark Side Of The Moon)」の完全再現。「The Great Gig in the Sky」での冨田麗香さんの声。ピーンと張りつめた空間に響き渡りました。すごかった。素晴らしかった。続く「Money」では、ちょっとコミカルな振り付けも。そのギャップも魅力的で、とっても楽しいステージでした。

 3人、テキストの画像のようです

 (青の世界。右が冨田麗香さん、左は廣野ユキさん)1人、テキストの画像のようです

 (緑)

 

 そしてアンコール。ここから写真撮影OK。ロックバンドらしいノリでラストはスタンディング。3時間弱でしたが、あっという間でした。

9人、バイオリンの画像のようです

 私たちは2階立ち見席でしたが、ステージ全体がよく見渡せました。特にkey.の三国義貴さんの手の動きがよくわかり、見事なテクニックを垣間見ることができたのは貴重でした。

3人の画像のようです

(左下がKey.の三国義貴さん)

 終演後、仕事の関係で遅れてきたTさんとも合流。Tシャツを購入した時にいただいたポストカードの裏を見ると、麗香さんのサイン!

8人、テキストの画像のようです

テキストのイラストのようです


 その後、麗香さんファンの仲間たちと居酒屋で乾杯!興奮さめやらぬ中、原始神母のこと、UGUISSのこと、たくさんお話することができました。


 素晴らしい土曜日でした。これも麗香さんの歌に出会えたから。本当にありがとうございました。