世界遺産知床&網走の旅紀行、前エントリーの続きです。

 

 

 

 

知床旅行に行かれた事のある方々に、どこが一番良かったか尋ねますと、

 

全ての方が必ずや、知床観光船に乗って、手づかずの自然が残る秘境や熊を

 

見ながら、知床半島の最先端まで行った事を挙げられます。

 

感動的な経験を聞きながら、私もいつか知床に旅行し、大自然の中

 

クルージングしてみたいとずっと思っていました。

 

ところが、2022年4月にあの悲しい知床観光船沈没事故が起きて、多くの方達が

 

犠牲になってしまい叫びダウン

 

 

あれから2年が経ちました。

 

気にせずに乗船される方も多く、今でもウトロ発の知床観光船は大人気の観光の

 

ようですが、私は絶対無理かしら?

 

とてもそんな気持ちにはなれず…

 

 

しかし、中には、沈没事故が起こる前に旅行に行かれたにも関わらず、

 

観光船には乗らずに、レンタカーを借りてドライブメインに知床を観光された

 

変わり者もいらっしゃり^^

 

それが私の心友ちゃんです(笑)

 

物の考え方や性格とか、お互いに似たもの同士ですので、今回の知床の旅は、

 

彼女の6年程前の旅の行程を参考にさせて頂きました。

 

 

観光船に乗らずに彼女が選んだのが、知床半島を陸路で、車で行ける道路の果て、

 

行き止まりまでひたすらレンタカーで行ってみる事。

 

 

 

 

その時の経験を、彼女がとても満足気に話していたのを思い出します。

 

 

ですので、夫が思いつきで当日言い出さずとも、実は、最初から知床峠を超えて

 

羅臼側に下りたら、海沿いの道を車で行ける所、知床の道の果てまでずっと

 

行くつもりだったんですよね(笑)

 

 

 

 

さて、再び↑の地図参照。

 

知床半島左側のウトロ側は、知床五湖の駐車場までが一般の車が入れる道路の最終。

 

右側の羅臼側の道路の果ては、相泊橋まで。

 

 

羅臼国後展望塔のある丘を後にし、再び羅臼漁港に戻った私達は、海沿いに

 

北海道道87号知床公園羅臼線を道路の行き止まりまで北上する事にします。

 

 

その前に、先ずは「しおかぜ公園」

 

 

 

 

「知床旅情」の歌を作詞作曲した森繁久彌さんの銅像と

 

 

 

 

歌碑が立っています。

 

 

 

 

「知床旅情」って加藤登紀子さんが歌われているのが有名ですので、

 

てっきり彼女の作詞作曲かと勘違いしていましたが、実は、

 

森繁久彌さんの作詞作曲だったんですね(;^_^A

 

 

 

 

歌碑もですが、海辺の公園ですので、羅臼漁港の向こうに、国後島が

 

とてもはっきり、手に取れるほど近く、かつ大きく見えます。

 

 

 

 

知床公園羅臼線、これから進む方角を臨んで↓

 

向こうに見えますのは、「クジラの見える丘公園」でしょうか?

 

 

 

 

こんな風に岬というほどではありませんが、少し飛び出た岸壁をいくつもいくつも、

 

周ったり、下をトンネルで抜けたりしながら、右手の海(根室海峡)には、

 

ずっと国後島を臨みながら、ひたすら海岸沿いの道路を進んで行きます。

 

 

漁師さん達の街ですので、左側の崖(山)側には、民家も並んでいて、驚いたのは、

 

「熊が入った家」と言う大きな看板が出ている家が二軒並んでいた事でしょうか。

 

かつて熊に入られた家は、今は住民は住んでいずに空き家にて、観光用に保存?

 

本当に「熊が入った家」のお隣で、「熊が入った家」という名前で

 

ご家族が民宿を経営しているらしいです。

 

 

徐々にそれらの民家もなくなり、時折、昆布漁の為の小屋(番屋?)が点在する中、

 

いくつもの出っ張った岬?を進んで行きます。

 

 

突然、番屋の前の草むらに、草を食べているエゾシカを、発見しました。

 

 

 

 

車を停めて、窓を開けて、車窓からぱちり。

 

人に慣れているのか、逃げる様子もなく、無心に草を食べています。

 

 

今度は道路反対側の草むらにも、別のエゾシカが現れて、お食事中(笑)

 

親子?兄弟でしょうか?

 

エゾシカは二頭とも隠れたり逃げる素振りも全くなく、

 

お食事に余念がありませんでした。

 

 

 

 

 

更に先に進みますと、道路左手に、滝が見えて来ました。

 

「セセキの滝」

 

 

 

 

斜里側の知床八景の一つ「オシンコシンの滝」程には大きくありませんが、

 

この滝も、双美の滝にて、滝が2本に分かれて水が落ちているそうです。

 

驚いたのは、滝が道路沿いにあり、落ちた水はどこに行くのかしら?

 

この海岸沿いの知床公園羅臼線が出来る前は、崖の上に道があり、人々はかつては、

 

「セセキの滝」を崖の上から眺めたらしいです。

 

 

セセキの滝の少し先には、「セセキ温泉」

 

 

 

 

干潮時のみ出現する海の中の小さな野天風呂だそうです。

 

HPよりお借りした画像↓

 

 

 

 

ちょうど満潮時で海に野天風呂が埋まっていたのか、車中にて運転手さんから

 

口頭にて説明を聞きつつそのまま直進しました。

 

 

そして、すぐにまた海の中の温泉が温泉登場

 

「相泊温泉」(あいどまりおんせん)

 

 

 

 

車で最も知床半島の奥に入れる相泊地区にある野天風呂にて、前の「セセキ温泉」

 

同様、夏季期間のみ入浴出来るそうです。

 

どちらも、基本的には地元の漁師さん達が利用していますが、勿論観光客も利用OK

 

根室海峡とその向こうの国後島を眺めながら、野天風呂を楽しめるそうです。

 

 

運転手さんから、ほらあそこにと説明を受けたのですが、私的には、温泉より

 

国後島の方に気持ちが行ってしまっていますので、野天風呂の画像は、

 

HPよりお借りしました。

 

 

 

 

夫が、島と島の間が途切れているので、右の島は択捉島ではないかとか変な事を

 

言い出した事もあり、じっくり国後島を観察中の私です^^

 

 

 


理論的には択捉島が見える事は絶対ありえないのですが、不思議な事に、

 

確かに島影が途切れたように見える箇所↑もあるんですよね。

 

どうした加減でしょうか?

 

 

何だかんだ言いつつ、国後島は兎に角大きいですので、ずっとこんな感じに、

 

常に、右手に島影を見ながら、海岸沿いを進んで行きます。

 

 

 

 

 

 

これから更に進む前方を見ます。

 

何度目かのミニ岬?です。

 

 

いよいよあの先端の岬辺り↓が、終点でしょうか?

 

 

 


↑写真、中央右寄り下の石ころの海岸に少しだけ写っていますのが、

 

小さなプールのような「相泊温泉」の野天風呂ですね。

 

 

ここでグーグルマップをお借りして、少し整理してみます↓

 

 

 

 

グーグルマップ、左下に見切れていますのが、「セセキの滝」

 

その上が、「セセキ温泉」

 

現在地が「相泊温泉」

 

お写真の先に見えてますのが、相泊港南防波堤灯台辺りでしょうか?

 

 

 

 

灯台の辺りが、日本最北東突端地?

 

今回の目的地の知床の道路の果てになるのでしょうか?

 

 

程なくして、左手に「この先行き止まり」の看板が見えて来ました。

 

 

 

 

道路右側には、「危険、道なし!」の看板と共に、相泊橋の地名表記も。

 

 

 

 

手前の空き地に車を停めて、車外に出ます。

 

 

 

 

↑画像中央は、「相泊橋」

 

下に流れています小さな川は、「相泊川」

 

 

 

 

運転手さんのお話では、北海道?知床?で一番早く鮭が遡上してくる川が

 

この相泊川だそうです。

 

 

 

 

澄んだ美しい流れですよね。

 

この時期は、もう鮭が遡上して、うようよ泳いでいるらしいとの事で、橋の上から

 

川を覗き込みましたが、少し前の台風の影響?か良く分かりませんが、残念ながら、

 

鮭は発見出来ずでした(残念)

 

 

 

 

橋と川の向こうは、漁師さん達が使う駐車場になっているようです。

 

 

 

 

漁師さん達は、ここから船に乗り換えたりして、更に先に昆布漁に出掛けたり

 

するのでしょうか?

 

 

私一人でしたら、駐車場の先端まで歩いて行き、そこから道路の果てのオホーツクの

 

海を眺めたかったのですが、男二人どもは、遡上の鮭には興味があれど、

 

最果ての海の景色には全く興味がなさそうですので、諦めて(;^_^A

 

 

 

 

相泊橋の上、知床の最北東端から、根室海峡と国後島を眺めます。

 

 

因みにこれより先は、道はありませんので、徒歩で進む事は可能ですが、

 

自己責任にて、ヒグマの生息地ですので、生命の保証は無しです。

 

 

ブログを書くにあたり、ネットサーフィンをしていましたら、物好きな

 

ユーチューバーさんが、漁師さん達の駐車場から、道なき道を少しだけ先に

 

行こうとしましたが、蚊の攻撃にあって撤退したようです(笑)

 

諦めて引き返す夕暮れ時の薄暗い森にはキタキツネが、ウトロへと帰る知床横断道路

 

の峠周辺にはうじゃうじゃ鹿が出現していて、なかなか興味深かったです。

 

まあ、熊に合わなくて良かったですよね(笑)

 

ユーチューバーさんは帰りに、相泊温泉の野天風呂にも薄暗い中入っていましたが、

 

こちらも更に蚊の猛烈な攻撃に襲われて、痒くて溜まりかね、野天風呂から

 

逃げ出していたのには、思わず吹き出してしまいましたよ(笑)

 

 

 

さて、羅臼漁港を出発してから、ゆっくり走って、ここまで約40分強かかりました。

 

では、来た道を引き返しましょう↓

 

こう見ますと、知床半島の最先端までは、道の果ての「相泊」から、

 

まだまだかなり距離がありますよね。

 

船でしか近づけないのですから、まさに、未開の地でしょうか?

 

 

 

 

余談ですが、↑地図にあります、観光船航路は、羅臼漁港から出発する観光船にて、

 

ウトロ側と違い、羅臼側は、クジラやシャチ、イルカが見られる為、

 

アニマルウォッチングクルーズが、大人気。

 

冬は、知床半島の先端から流れて来た流氷を見ながら、アザラシ、オオワシ、

 

オジロワシ等をバードウォッチングしながらのクルージングも楽しめるらしいです。

 


行きは素通りした熊岩↓

 

 

 

 

「熊岩」もですが、人っ子一人いない最果ての地の道路に、

 

タンクトップに短パン、金髪の外国人女性が一人立って、熊岩を眺めていました。

 

近くに車も見当たりませんし、一体どこから現れたのかしらと、

 

そちらの方が気になります。

 

 

少し先の路肩に車を停めて、車外に出て、熊岩の写真を撮っておりましたら、

 

その女性が私達に近づいて来て、スマホ片手に、スマホの翻訳機能を使って、

 

ガイドだと思われたのか運転手さんに話しかけて来ました。

 

 

彼女が興味があったのは、熊岩ではなく、崖に無数に設置されている

 

金属の柵のようなもの↓

 

もう一度、同じ熊岩の写真を繰り返し載せますので、金属柵を見て下さい。

 

 

 

 

実はこの柵は羅臼漁港を後にした直後から、ずっと道路の崖側あちこちに

 

設置されていて、私も何なのか不思議に思い、行きに運転手さんに

 

「熊よけですか?」と尋ねました。

 

「熊よけではなく、冬の雪崩防止柵です」とのお返事がありました。

 

冬季は、こんな感じで、雪が落ちて来るのを、防ぐようです(ネットから拝借)

 

 

 

 

スマホの翻訳機能では、運転手さんの説明は上手く変換されないようですので、

 

夫が途中から英語で彼女に直接説明し、彼女も理解。

 

その後、英語で少しだけ会話をしたのですが、彼女が私のTシャツを見て、

 

凄く興奮して、SNSにアップして故郷の友人達に見せたいので、

 

このフランス語のTシャツのデザインを写真に撮らせて欲しいと。

 

彼女は、カナダのフランス語圏のケベック州から日本に旅行に来たので、

 

まさか旅行先の誰もいないような北の果ての地で、フランス語を見る事に

 

なるとはと、そのフランス語の意味も含めとても嬉しい様子です。

 

首から下からならOKと快諾しました。

 

普段は、Tシャツにパンツにスニーカーというラフな格好は皆無の為、旅行に

 

行く直前に高島屋のオンラインにて、慌ててポチした安いカジュアルなTシャツですが

 

 

 

 

帰宅後、フランス語の意味を確認しました。

 

「好奇心には独自の存在理由がある。」と言うような意味だそうです。

 

なるほど~です。

 

知床ウトロ側では、観光客の8~9割は中国人、残りの半分が欧米系その他、

 

日本人は1割程度でしたかしら?

 

いずれにしろ多くの観光客で賑わっていましたが、羅臼漁港から最北東突端の

 

知床の道路の果てを目指してからは、数名の昆布漁師さん達を見かけた以外は、

 

誰一人観光客にはお会いしませんでしたので、海外から来たこの彼女は、

 

俗にいうとかなりの変わり者かと。

 

多分好奇心いっぱいの方なんでしょうね。

 

今回も、崖の奇妙な柵を何だろうと思い、スマホ翻訳を使って、私達に近づいて

 

話しかけてきたのですから、まさに彼女にピッタリの言葉ですね(笑)

 

きっと、彼女の友人達の間でも、さぞや盛り上がったのではないかしら?

 

 

旅の一期一会でした。

 

 

さて、同じくらいの時間(40分)をかけて、羅臼漁港の街の中心部に戻って来ました。

 

海沿いの道路に面して、「知床・らうす道の駅」

 

建物は外からは3軒に分かれていますが、中は繋がっていて、

 

観光インフォメーションセンターや、お魚も含めたお土産コーナー、2階には

 

レストラン「知床食堂」もあります。

 

 

今日行った道を振り返って↓

 

 

 

 

お土産コーナーは、お魚屋さんが入っているのか、蟹を沢山売っていました。

 

それ以外は、羅臼昆布が一杯。

 

利尻昆布と並んで、羅臼昆布は大変有名なのかしら?

 

お土産用のお高いものもありましたが、昆布の端切れの詰め合わせは、

 

一袋数百円とかめちゃめちゃ安いです。

 

昆布でお出汁を取るご家庭は、ご自宅用にまとめて沢山購入されると、

 

とてもお得だと思いましたよ。

 

 

2階のレストラン「知床食堂」は、実は事前にネットの口コミ等もチェック済。

 

昆布の美味しい所は、雲丹も美味しいということで、羅臼雲丹も有名なのですが、

 

残念ながら、羅臼雲丹の漁は6月一杯にて終了。

 

という事で、うに丼はありませんし、例えあっても、有名な食べログレビュアーさん

 

によりますと、結構良いお値段(私調べでは4900円)がする割に味はまあ普通、

 

良い雲丹は、地元の道の駅ではなく、築地(今なら豊洲)に行ってしまうのでは(;^_^A

 

との辛~い口コミです(;^_^A

 

いや、私的には、「こんな北の大地の果てまで、わざわざ雲丹丼を

 

食べに来たのか!」と、むしろそちらの方が驚愕でした(笑)

 

まあ、どちらにしろ、お昼ご飯は私達は基本食べない人ですので、パスにて、

 

化粧室だけをお借りしました(一円もお金を落とさず申し訳ないです・ぺこり)

 

有難うございました。

 

 

 

 

そういえば、ブログを書くにあたり、初めて知ったのですが、

 

かの有名なドラマ「北の国から」で、大人になってからの純を主人公にした

 

最終シリーズにて、羅臼がロケ地として出て来るそうです。

 

 

「北の国から」と言えば、やはり富良野でしょう。

 

15年以上前に札幌に行った時は、富良野に足を延ばし、北の国から記念館みたいな

 

所にも行った記憶があります。

 

でも、当時でさへ、ドラマが終了してかなりの年数が経っていましたので、

 

余りドラマの記憶がなく(;^_^A

 

まして、羅臼のシーンの記憶は、全くなくてごめんなさい(ぺこり)

 

 

因みに、富良野では、ラベンダーの季節はすっかり終わっていて、花が咲いていない

 

のにひたすら観光バスで畑の真ん中を何時間も走って、とても詰まらなかった

 

ような(ごめんなさい・汗)

 

でも、宿泊した新富良野プリンスホテルの遊歩道?を散歩しながら、

 

ニノのドラマに登場した喫茶店「森の時計」を訪問し、お茶をしました。

 

その喫茶店が趣きがあって良かったのと(嵐ファンではありませんが)

 

翌日、旭川の旭山動物園に行き、夏の盆地気候で暑かったですが、アザラシがとても

 

可愛くて、他の動物達も可愛く、旭山動物園がとても楽しかった事が、

 

富良野の旅の思い出です。

 

 

 

さて、では、知床横断道路を一路ウトロ側に戻る事にしましょう。

 

天気予報では午後から雨予報ですが、果たしてどうなりますでしょうか?

 

 

長くなりましたので、続きは次エントリーにて。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、有難うございました。