昨27日に千秋楽を迎えた東京宝塚劇場での星組公演スペクタル・ミュージカル

 

「1789ーバスティーユの恋人たちー」を7月下旬に観劇して来ました。

 

 

 

 

毎度の事ながら、すっかりご紹介が遅くなってしまい恐縮です(^^;

 

 

 

 

舞台は、革命前夜のフランス

 

宝塚の大人気演目「ベルサイユのばら」とまさに同時代の物語です。

 

 

原作は、2012年にフランスで初演され大ヒットを記録したドーヴ・アチアと

 

アルベール・コーエンによるミュージカル「1789」

 

2015年に小池修一郎潤色演出にて月組にて日本初演を果たし、

 

”軽快なロックナンバーに乗せたドラマティックな演出が鮮烈な印象を残し、

 

再演希望の声が多数寄せられる人気作”との事(チラシより一部抜粋)

 

人気の原作物であり、題材も魅力的、宝塚がお得意とする時代でもあり

 

これはもう絶対面白くないはずがないでしょう!!

 

とても期待して、お伺いしました。

 

 

先に結論を述べますと、期待以上にて(笑)

 

とても面白かったですよドキドキニコチョキ

 

 

時代背景は全く同じですが、「ベルサイユのばら」が、王妃や貴族側から描かれた

 

物語だったの対し、本作の主人公は、父親を横暴な官憲に理不尽にも銃殺された

 

貧しい農村の青年ロナン。

 

貧しい庶民の視点から、革命前夜のパリを描いていきます。

 

 

主演のロナン・マズリエ役は、星組トップスターの礼真琴さん

 

単身パリに出て来たロナンは、若き革命家たちと知り合い、

 

やがて共に革命へと身を投じて行きます。

 

 

ロナンは架空の人物ですが、若き革命家たちは全て歴史に残る人物たち

 

カミーユ・デムーランは、男役三番手?の暁千星(あかつきちせい)さん

 

マクシミリアン・ロベスピエールは、極美慎(きわみしん)さん

 

ジョルジュ・ジャック・ダントンは、天華(あまはな)えまさん

 

 

ロベスピエール役の極美慎さんが、お顔も私好みの細面なイケメンの上に、

 

スタイルも抜群で、めちゃくちゃ格好良くて、歌も素敵で、目がハート状態ハート

 

素晴らしかったですドキドキ

 

私が観劇した時は、完全に、デムーランを食っていたような・汗

 

ロベスピエールは歴史上もっとも有名な革命家という事もあり、

 

てっきりこちらの方が番手が上の役かと勘違いしてしまいましたよ(;^_^A

 

 

ヅカファンのお友達が、最近ブログにて本作をレビューされていらっしゃいました。

 

彼女の言をかりると「ロベスピエール役で殻を破って完全にブレイク!

 

男役の方が化ける瞬間を見た気がします☆」だそうです(勝手に引用して

 

すみません・汗)

 

 

更に、彼女のレビューによると、7月時は、”極美さんのキラキラオーラに

 

押されてしまっているように見えた”デムーラン役の暁さんですが、

 

8月半ば体調不良で休演されていた礼さんの変わりに主役のロナンを演じた経験もあり

 

8月後半観劇時は、見違えるようにデムーラン役でもよりバージョンアップして

 

素敵になっていたらしいです。

 

なるほど~

 

舞台の面白さは、全出演者が毎日同じ役を演じたり、互いに掛け合いを繰り返す事で

 

より演技に深みを増し、日々進化し素晴らしい舞台に昇華していくところにも

 

あるのかもしれませんね。

 

 

 

ロナンや若き革命家たちだけでなく、本作には、フランス王妃のマリー・

 

アントワネットを筆頭に、王族や貴族も重要な役回りとして登場します。

 

マリー・アントワネット役は、有沙瞳(ありさひとみ)さん

 

2015年の月組初演時は、ヒロインは王妃マリー・アントワネットだったらしいです。

 

マリー役の有沙さんは、見せ場も多く、大活躍でした。

 

 

そして、何と、アントワネットの恋人として、登場回数は少ないですが、

 

フェルゼン伯爵(天飛華音(あまとかのん)さん)も登場しています(笑)

 

 

ルイ16世の弟で王位を狙うシャルル・ド・アルトワ伯爵は、

 

男役二番手の瀬央(せお)ゆりあさん

 

兄に代わり王になろうと画策するめちゃめちゃ悪い役ですが、でも格好良く、

 

オーラもあり、さすがの存在感で素敵でした。

 

巷の噂では、瀬央さんはこの後専科に移動するらしいです。

 

 

王侯貴族の中では、それ以外にとても印象的で私が良いなと思ったのは、

 

ルイ16世役のひろ香ゆうさん

 

人が良く、でも気が弱く抜けていて、結局革命の悲劇へと進んでいかざるを

 

得ないルイ16世の人物像が、とても良く出ていて、演技的には一番かな?

 

 

財政を立て直そうとするネッケル役は、輝咲玲央(きさきれお)さん

 

 

例の悪名高きポリニャック夫人は、白妙なつさん

 

でも本作では良い人役です(笑)

 

 

革命が勃発しそうになると、マリーアントワネットを遊びの道へと誘い、

 

湯水のように税金を使わせる事になったポリニャック夫人もアルトワ伯爵も、

 

真っ先に王と王妃を見捨て、海外に亡命していきます。

 

 

歴史的興味もあり、アルトワ伯爵は亡命後どうなったのかと調べてみました。

 

ルイ16世と王妃が処刑され、共和制からナポレオン時代を経て、王政復古にて、

 

先ずは、亡命していたルイ16世の次の弟がルイ18世に就任

 

18世の死後、その次の弟であるくだんのアルトワ伯爵は、念願叶ってシャルル10世

 

として、フランス国王に就任します。

 

更に、首相は、亡命していたポリニャック夫人の息子が(;^_^A

 

しかし、再びの専制君主の政治に反発した民衆たちは、7月革命を起こし退任

 

これにて、ブルボン王朝は、滅びたとの事です。

 

 

さて、本作では、ヒロインを、王妃から、ポリニャック伯爵夫人の召使で

 

王大子の養育係の少女オランプ・デュ・ピュジェに変更。

 

ヒロインのオランプ役は、星組女役トップの舞空瞳(まいそらひとみ)さん

 

彼女の父親ピュジェ中尉は、バスティーユ監獄の守備隊の将校でもあります。

 

ひょんなことから、ロナンとオランプは知り合い、やがて身分違いの恋に

 

発展していきます。

 

 

一方、ロナンは、デムーランやロベスピエールら若き革命家たちが、皆裕福な家庭の

 

生まれであり、自分のように飢えに苦しむ貧しい農民とは住む世界が違うのではと、

 

悩みますが、人間は全て生まれながらに平等であるという彼らの思想に再び共鳴し、

 

革命への道へと、共に突き進んでいくことを決意します。

 

 

確かテニスコートのシーンだったかしら?

 

ロナン役の礼さんを中心に、フレンチロックのナンバーに合わせて、

 

民衆が無言で足を踏み鳴らし、ボディアクションにて、権力に屈しない抵抗の意を

 

表現する場面は、余りの迫力で、鳥肌が立ちましたよ。

 

このシーン、本当に凄い迫力で素晴らしかったです。

 

 

やがてデムーランの武器を取れの演説(歌)に呼応して民衆も立ち上がり、

 

1789年7月14日フランス革命記念日にもなっているバスチーユ牢獄の襲撃へと

 

歴史は大きなうねりと共に進んでいきます。

 

 

すっかり忘れていましたが、「ベルサイユのばら」では、オスカルが、民衆側に

 

味方し、命を落としたのも、同じバスチーユ牢獄襲撃事件の時だったらしいですね。

 

ロナンも、同じように・・・・

 

 

ラストは、高らかに人権宣言が採択され、明るい未来を予感させて終わります。

 

 

しかし、歴史は、この後、断頭台の露と消えたのはルイ16世及び王妃だけでなく、

 

フランス革命は二転三転し、本作に登場した若き革命家たちも、仲間割れを

 

繰り返し、全員30代の若さで処刑され、亡くなっているんですよね(涙)

 

 

未来はとにかく、本作では、主人公のロナンだけでなく、恋人のオランプも

 

歴史上架空の人物なのかどうかは不明ですが、革命の明るい未来を信じて、

 

力強く前向きに生きた二人の恋人たちの姿は、主役に相応しくとても魅力的

 

見ている者に力を与える素敵な作品だったと、改めて思いますよ。

 

 

それにしても、ロナン役の礼さん、ずっと出ずっぱりで、熱演されていらっしゃり。

 

そのオーラの凄さは、もうもう半端ないです。

 

 

詳細は言えませんが、今回はセンターのとても良席でした。

 

舞空さんとのラブシーンも、手に取るような至近距離にて(笑)

 

特に銀橋では、礼さんの息遣いも聞こえ、玉のような汗も全て分かる近さ。

 

その迫力とオーラに、より一層圧倒させられるとともに、

 

一日2公演の日もあるでしょうに、トップを張るという事は、

 

とんでもなく大変でハードな事だと、改めて感じましたよ。

 

 

今回は作品自体もとても良かったので、後ろのお席でも楽しめたかもしれませんが、

 

やはり、宝塚は、前の席で美しいビジュアルのジェンヌさん達を近くから見るのが

 

一番の醍醐味かな?

 

個人的には、フィナーレで、銀橋に勢ぞろいした時に、

 

センター真ん前の礼さんではなく、極美さんの方を見ていた私に気が付かれたのか、

 

極美さんが私の方を見て下さり、視線が合ったような気が(笑)

 

きゅ~んドキドキ

 

やった~ニコチョキ

 

とても幸せな瞬間でしたよ。

 

勿論、礼さんもとても素敵でハート、なんて楽しい舞台なんでしょう。

 

 

 

 

素晴らしい舞台を本当に有難うございました。

 

感動一杯、夢のような幸せ時間でした。

 

 

尚、宝塚公式HPはこちらから → 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、有難うございました。