ご縁があり、チケットを、頂きましたので、昨晩は、
サントリーホールへ、クラシックのコンサートを、聞きに行って来ました
別の予定からの移動で、開場まで時間がありましたので、珍しく、
サントリーホール周辺を、写真に納めてみました(笑)
森ビルが開発した、赤坂から六本木にまたがる「アークヒルズ」の一角に、
サントリーホールは、あります。
ホール前は、カラヤン広場と呼ばれており、滝があったり↓
暑い季節は、良いですが、この時期は、近づくだけで、寒いです(;^_^A
広場には、キュートにライトアップされた屋台も出ていて、軽食も少し頂けるようです↓
(注: 飲み物は勿論、サンドイッチの軽食は、中でも、頂けます)
奥に見えるのは、光の回廊?↓
Xmas限定でしょうか?
そして、サントリーホール入口↓
さて、本日の公演は、辻井伸行さんのピアノコンサートです。
盲目のピアニストとして、マスコミに取り上げられる事が多いので、殆どの方が、
ご存じでしょうし、テレビでご覧になった事が、おありなのではないでしょうか?
個人的には、同じ沿線に住む友人のお宅の、ご近所クリニックの若先生のお坊ちゃまですので、
以前から、仲間内でも、話題になっておりました。
が、私は、テレビも含めて、きちんと演奏を聴くのは、初めてです。
今回の演奏テーマは、「ショパン&リスト」
演目は、以下の通りです↓
ライトアップされた舞台の中央には、スタインウェイの立派なグランドピアノが、
光輝いて、鎮座していました。
開演時間になりました。
補助の方に、先導され、登場した辻井さん、グランドピアノの右側の角(縁)に
手を当てたところで、補助の方は、いなくなりました。
拍手の中、お辞儀をして、椅子に座ります。
会場内が、シーンと、静まり返りました。
ペダルに足を当て、何回も、体を、左右に少しだけ移動して、座り位置を、
微妙に調整しているようです。
私も含め、静まりかえった会場内に、緊張した空気が、流れます。
右手を延ばし、先ほどの、グランドピアノの右縁を、さっと触り(これが、彼の体内距離感を使った
鍵盤の位置の確認方法のようですね)、素早く、両手を、鍵盤の中央上高くに戻し、
間髪入れずに、手を下して、突然、演奏が、始まりました。
ショパンのノクターン 第20番、続けて、ノクターン 第18番
柔らかな美しい音色です
私のお席は、丁度、演奏する辻井さんの手元が、とても良く見える、斜め左サイドの前列
猫に小判状態の、クラシックにすぶの素人の私には、本当に、申し訳ない良いお席でした
鍵盤を流れるように動く辻井さんの手は、まるで、女性のように、柔らかで白く、
長い美しい指が、優雅に動き、うっとりするように綺麗です
ノクターン終了後、一旦、補助の方と退場、すぐに戻り、今度は、迷うことなく座りました。
鍵盤位置確認の動作(右手を、ピアノ右縁に置く)を、瞬時に行うと、躊躇する事なく、
いきなり、中央上高い所から、さっと手を下ろし、演奏が始まります。
鍵盤に、毎回間違えずに命中するのが、神業のようです
華麗なる大ポロネーズ
ピアノソナタ第二番(葬送)
若干のミスタッチはありますが、彼の長い指から紡ぎ出す、流れるような美しい音
特に高音部の音が、とても美しいです
目が見えないからこそ、聴覚の感覚が、普通の人より研ぎ澄まされ、微妙なタッチの強弱で、
辻井さんにしか出せない、とても柔らかで美しい独特の音色を、醸しだすのでしょうか?
うっとりするような、ショパンでした
休憩を挟んで、後半は、リストです。
今度は、先程の、女性的な指の動きとは一転、
やはり元気の良い若い男性だわ~と思える、力強く、パワフルで、とても強いタッチの演奏に、
変わりました。
特に、圧巻は、ラ・カンパネラ
ラスト近くの、高音部で奏でられるリストの美しい調べが、辻井さんの持ち味である
高音部の音の独特の美しさで、より一層際立ち、鐘のように、響き渡ります
しかも、男らしいタッチと、高速回転のような速さで、指が動いて、余りの早さに、もう目が点
ラ・カンパネラの演奏が終わった途端、会場は、割れんばかりの拍手でした
この曲がラストでしたら、きっと、スタンディングオベーションで、
皆様総立ちになったのではないかしら
後ろの席の、良くしゃべるおばさま二人連れは、感動の余り、絶句したようです(笑)
おば様二人の感動の溜息だけが、私の耳元に届きましたが、私も同じ気持ちでしたよ~
本当に、素晴らいラ・カンパネラでした~~~
アンコールは、何と、トリプルで
①ショパン ノクターン8番
②自身が、2011年に、震災の復興を願って、作曲したという 「それでも生きてゆく」
③ショパン エチュード 「革命」
アンコールの力強い「革命」の演奏に、割れんばかりの拍手と、スタンディングオベーションの中、
コンサートは、終了しました。
アンコールも含めて、約2時間20分程の演奏
満ち足りた時間でした
まだまだ、発展途上の若いピアニストさんですが、いつの日か、
盲目と言う枕詞が、付かないピアニストさんへと、成長される事を、期待します
素敵な音楽を、有難うございました
尚、本コンサートツアーの日程は、以下の通り↓
この後、全国各地を回り、来年3月末に、再び、サントリーホールに、戻って来ます。
ご興味のある方は、チケット代もそれ程高くありませんので、お近くの会場までどうぞ
読んで頂き、有難うございました。