新たな時代の到来。

羽生先生の時代が既に終盤に入り、その代わりに藤井先生というとてつもない人が新時代を引っ提げて現れた。


何の才能もなく


、不甲斐ない成績しか残せなかった時代に耳にした羽生先生の言葉がふと蘇る。



「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」


私はこの言葉で救われ、ここまで長らく戦ってこれた。


私が彼らにとって特別な言葉を残せたとは思ってない。


ただ、その昔羽生先生が私を助けた時のように私の言葉で誰かが少しでも前向きになったり、また技術向上の一助になりたいという強い思いで二日間全力でアタックしました。


彼らが何を聞き、何を思ったかは知るよしもないけれど、スキーだけじゃなくこの先どんなフィールドに立っても堂々として挑戦できる日常に感謝しつつ何事も楽しんで取り組めるような人になってほしいと願いを込めて携わりました。



良い刺激をありがとう。



湯淺直樹