よく自分の車に名前を付けて擬人化し、愛着を示す人がいる。
私もそのくちのひとりだ。
我が相棒の名はロメ男。
コテコテのイタリア人で、基本的にカッコつけだけどカッコイイから格好がつく憎いやつだと思っている。
彼を一言で表すならまさに「妖艶」という言葉がぴったりだ。
そんなロメ男がうちに来ておよそ5ヶ月、、
この間の走行距離は6000kmを超え、自家用車としてはかなりのペースで走っていると言っていいくらいだ。
これまでに住宅地、郊外、街中、高速道路、峠道など公道で考えられる範囲のほぼ全ての道を走り、さらにこれらの道において、雨で濡れた状態やザクザクの雪道、ツルッツルのアイスバーンなど日本国内における気象条件の下で考えられるほぼ全ての路面状況での走行を果たすことができた。
5ヶ月と期間は短いが、このアルファロメオ社が送り出したステルヴィオという車種において日本国内では私以上にこの車の性能を堪能しきった人間は他にいないと自負している。
今回はそんな私が送る、ロメ男との漫遊記や乗車インプレッションの第1弾をお届けしたい。
昨年12月のあくる日、私はアルファロメオ社とサポート契約を締結しこのロメ男に乗せていただける運びとなった。
超車好きの私としては涙を流さずにはいられないほど、嬉しい出来事だったんです。
でも、ポロポロと溢れた涙はロメ男に乗り、2秒で乾きました。
なんてったってまぁー速いんですから。
アクセルに置かれた右脚の動きにつられて「ヴォウッ!ヴォウッ!!」という勇ましいロメ男の息吹が心を踊らせます。
調子に乗ってグイグイやると次の日はむち打ちになる事は間違いありません。
でもロメ男が好きなのは直線じゃないんです。
彼はカーブ好き。
この辺がまたエロスwww
SUVという堅牢なイメージが根付いた車種もここまで来ると単なるヤマネコ。
クルンクルンと回る頭は峠道に敢えて行きたくなるほど軽快にそして容易に向きを変え、ハンドルの切りすぎに何度も軌道修正を強いられるほど、これまで私が乗ってきたSUVとは次元が違います。
楽しい。
ロメ男、、、楽しい。
続く
湯淺直樹