シルクドソレイユを観終わり、ホテルに戻ると、

初日に助けてくれた友人の知り合いの方から電話がきた。 

 

 

「その後の進捗。航空会社に電話したよ。

事情を説明して、もしパスポートが見つかれば

折り返し連絡をくれるとのことでした。

 

んでもって、今日電話がきたんだよ。

 

仕事してて出れなかったんだけど、

もしかしたら見つかったのかもしれん。

 

まあ、なかったですって連絡かもしれんが。

いずれにせよ、明日直接自分でたしかめに行くしかないよ」 

 

 

ということで、3日目のスケジュールはレンタカーをかりて、

空港に寄り、パスポートが見つかったかを確認してからセドナに向かうことに。 

 

そして3日目の朝。 

 

9時半からレンタカーを予約していたが、10時過ぎに起床する。 

 

「うん。慌てない、慌てない」 

 

そう自分に言い聞かせ、慌てる。 

 

急いでフロントに向かい、昨日のナイスなおっちゃんを見つける。 

 

「覚えてるー??」 

 

「おー!もちろんだともフレンズ。さあおいで」 

 

一通り説明を受け、その後行き先についての質問を受けた。 

 

「ユーはどこに行きたいんだい?」 

 

「セドナだよ」 

 

「結構遠いね。だいたい6時間くらいかな。

けど、大丈夫。道は簡単だよ。今から教えるからね」 

 

ざっくりとした説明を受ける。

 

ま、カーナビもあるしなんとかなるべって感じでお礼を言う。 

 

 

「ありがとう。あと、最初にパスポートがあるかを確認しに空港に行きたいんだ」 

 

「オーケー。空港の行き方も教えよう。

ここをこうを行くんだ。それから、空港で車を止めるには、

“short term park”って表示されてるレーンに行くんだ。いいね?」 

 

「わかった。ありがとう」 

 

「いい旅を祈っているよ」 

 

友と別れを告げ、駐車場へ向かう。 

 

左ハンドルに興奮すると同時に、

車内には目を疑うような事実が存在していた。 

 

そう、カーナビがついてない。 

当然、ナビ付きで予約していたのに。

 

すぐに2つの選択肢が出てくる。 

 

・引き返し、カーナビ付きの車種に替えてもらう

・あるいは、ノリでカーナビなしドライブを楽しむ。

 

後者の気持ちが上回る。 

 

 

「これも何かのお告げだな。地図見ながら行くべ!」 

 

そんな感じで運転スタート。まずは空港へ。 

 

緊張しながらも、徐々にアメリカの道路に慣れる。 

 

そして、見事に“short term park”のレーンを見逃し、乗り過ごす。 

 

 

すぐに2つの選択肢が出てくる。 

 

・早く引き返してパスポートがあるかたしかめる

・あるいは、ノリで先へ突っ走る

 

後者の気持ちが上回る。 

 

 

「これも何かのお告げだな。このままセドナへゴーだべ!!」 

 

 

そして、しばらく車を走らせ、

現在地図上のどの位置かわからなくなる。

 

そう、迷子になる。 

 

カーナビをつけてもらえばよかった・・・。 

 

運転開始から30分。

セドナに行けないことを覚悟する。 

 

開き直り、直感で道を選び、適当に車を走らせる。 

 

そうしているうちに、探していた道に出る。 

 

 

ミラクルキター!!!!! 

 

 

その後はアメリカの広大な道路で、

信じられないくらいのスピードでドライブを楽しむ。

 

出発前にツイッターで募ったお勧めアメリカソングスを聴きながら、

3時間ほど車を走らせ、給油がてら休憩をとる。 

 

そこで、航空会社に日程の変更をお願いするために電話をする。

 

ラスベガス→ロサンゼルスの日程を1日前倒しして、

ロスで帰国のための渡航書を発行してもらうためだ。 

 

この電話がドライブの後半のテンションを一変させることとなる。 

 

一通りの手続きを終え、最後に念のため確認をした。 

 

「えっと、国内線であれば、パスポートなしでも国際免許証や

クレジットカードを見せれば乗れるんですよね?」 

 

 

「え!?あ、そうか、パスポートをなくされたんですもんね。

あ、えっと・・・少々お待ちくださいね」 

 

 

ザ・不穏な空気。 

 

 

「お待たせいたしました。野呂田さん、実はですね、

現在セキュリティの方がたいへん厳しくなっておりまして・・・。

国際免許証であっても100%の保障は私どもではできない状態なんですー」 

 

一気に血の気が引いていく。 

 

ロスまで行けない?渡航書は? 

 

「まぁ、そんなにお気を落とさずに、旅をお楽しみになってくださいね」 

 

お楽しみになれるかいっ!! 

 

 

後半のドライブは、たいそうテンションの低いものとなった。 

 

「帰れないかもしれない。明日からどうやって楽しめばいいんだ」 

 

とか考えつつ、運転開始から6時間。セドナ周辺に到着する。

時計は夕方6時を回ったところ。あたりはすでに暗くなり始めている。 

 

おっちゃんからセドナまでの行き方は教わったものの、

セドナでのホテルの場所がわからない。

 

iPhoneを使い、おおまかな場所を把握する。 

 

セドナには街灯がほとんどなく、あたりは真っ暗。

 

ただでさえ不安で落ち着かないのに加えて、

初めての土地ということもあり、少し恐くなる。 

 

いろんなお店を尋ねて回り、

ようやく予約してあるホテルにたどり着く。 

 

暗くなってしまったので、

セドナでの行動は明日からということにした。 

 

 

夜7時からホテルに滞在。長く、さみしい夜の幕開けである。 

 

 

脳をフル回転させ、出した結論は次の通り。 

 

・飛行機に乗る日の前日にラスベガスに戻り、直接セキュリティ担当者に交渉する 

・オッケーなら翌日予定通り飛行機でロスへ 

・ノーなら、その日の深夜3時あたりから、レンタカーで4~5時間かけてロスへ 

 

とりあえず、これなら日本に帰れないということはなさそうだ。 

 

 

それでもやっぱり不安は消えなかった。一人。

アホみたいに広い部屋。しかも寒い。暖房効かない。暗い。 

 

とてつもなくさみしい夜だった。 

 

人は1人ではやっていけないこと。

周りの支えがあって初めて自分は成り立っているんだということを思い知った。 

 

そうして周りの人への感謝の気持ちが急に溢れてきた夜だった。 

 

 

そして、激動の4日目に続く。

 

 

 

 

 

 

追伸:

 

メルマガは完全にリニューアル。

 

93ページものレポートを

ご登録いただいた方全員にプレゼントします!

 

 

内容は、僕の唯一の高額講座、

「コアプロジェクト(=通称コアプロ)」での講義を

新たにレポート用に書き起こしたものです。

 

 

コアプロのテーマは、

 

・願望実現

・ビジネス

・パートナーシップ

・ライティング

・ライフスタイル

・スピリチュアル

 

の6つで、

 

どれか一つでもピンとくるテーマがあれば、

ぜひじっくり読んでみてください^ ^

 

すでに読んでくださっている方の中には、

感動して涙を流したという方や、

たくさんお礼を伝えたくて

動画で10分にも渡る感想を送ってくれた方や、

生まれて初めて感想メールをくれた方

などもいらっしゃいます。

 

このレポートを通じて、

あなたの人生にも何かのきっかけになれば嬉しいです^ ^

 

→ http://naokinorota.biz/mailmaga/

 


野呂田直樹公式メールマガジン「Stay Creative,Stay Free」

週1回配信!野呂田直樹公式メールマガジン

 

  

書籍のご紹介

たった一つの偶然から人生は劇的におもしろくなる!

たった一つの偶然から人生は劇的におもしろくなる! 〜「人、お金、成功」が舞い込む世界一シンプルな絶対法則〜

 

あなただけの成功法則の作り方」

「あなただけの成功法則の作り方」