2024/1/28 新宿シティハーフマラソン 1:53
東京都新宿区で開催される国立競技場発着の大会。
今年で21回目を迎える。
ハーフマラソンの定員は6000人の大規模な大会。
僕自身は旧国立競技場の頃から参加しており、今年は2年連続5回目の参加となる。



※大会HPから引用
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この日は5:30に起床。
いつも通り朝風呂に浸かり目を覚ます。
朝食は餅2個と粉末生姜入りの味噌汁。
自宅でウェアを着用。
ウェアの上にモンベルのEXライトウインドパーカーとノースフェイスのライトヒートジャケットを羽織り、レース用シューズを履いて出掛けた。
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【アクセス記録】
自宅最寄駅から大江戸線で約30分で国立競技場駅に着く。
都内在住者にとってはアクセス抜群なのも嬉しい。
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7時半に国立競技場に到着。
会場入りは行列もなくスムーズ。
荷物預かりは大会案内に同封されたビニール袋に荷物を入れて、同じく大会案内に同封されたゼッケンシールを貼り付けて、ゼッケン毎の所定の場所に置いていくスタイル。



競技場の座席で上着を脱いでリュックに仕舞い、荷物をまとめて荷物置き場に置き、8時にはスタートエリアへ向かった。
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【ウェア記録】
TNFキャップ、TNFハーフジップT、ファイントラックドライレイヤー、2xuロングタイツ、TNFハーフパンツ、c3fitソックス、asicsS4、メリノウールアームウォーマー、メリノウール手袋、フリップベルト

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国立競技場のトラックでスタートまで待機。
ここにいるだけで気分が高揚した。
写真や動画を撮っていたら、あっという間にスタート時間が迫っていた。



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8:30スタート。
コースは国立競技場を出発し、外苑を周回し、外苑西通りを北進、御苑トンネルを潜り抜け、靖国通りを東へ。
市ヶ谷から飯田橋へ、そして神楽坂を駆け上がり、折り返して再び靖国通りを西へ。
御苑トンネルを今度は逆走し、外苑西通りを南下、外苑を周回して国立競技場でフィニッシュとなる。


※大会HPから引用

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国立競技場を抜けるまでの数百メートルはかなり渋滞し、抜けた後も渋滞が続いた結果、最初の1キロは6:39。
遅いとは思っていたが、ここまでとは想定外。
だが動揺はなかった。
前走の教訓から「スタート直後は絶対に無理しない」と決めていたからだ。
人を掻き分けて走るなどもってのほか。
「この余計な1分は本大会を走る代価として考えよう」と思い、取り戻すことは考えないようにした。
序盤は肉体的にも精神的にも消耗しない走りを心掛けた。
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2キロのラップタイムは5:31。
無理をせずにこれなら悪くない。
今日はこの感じで行ければ楽しめそうだ。
少し気持ちが楽になった。
そう思った後、ふと仕事に関する雑念が脳裏をよぎり、それがストレスになった。
まるで自分の脳が「楽しませてたまるか」と意地悪しているように感じた。
「支配的な脳に負けるな」と自分に言い聞かせた。
この時点ではまだレースに集中できていなかった。
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御苑トンネルで5:45にペースが落ちた。
少し楽をしすぎたかな?と思ったが、ここでも動揺は無かった。
いずれペースが自然と上がるはず。
そう信じられる感触をここまでの走りで掴んでいた。
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その直後の6キロで5:16にペースが上がった。
まだ呼吸は楽、4呼2吸のリズムを維持できている。
神楽坂の急坂もペースを落とすことなく駆け上がれた。
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中盤のペースは5:00秒台を続けた。
いつもより腕振りに注力していた。
それはいつもと違うやり方だった。
後ろに引く意識はなかった。
拳を前に突き上げるように身体の前側で腕を振った。
腹筋を軸に、この腕振りの勢いで膝を突き出すイメージ。
これがハマった。
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後半もいい感じで走れていたが、欲は抑えられていた。
タイムを縮める欲、他のランナーと張り合う欲。
そういったものは無く、同じ動作を緩めることなく持続することに集中できていた。
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キツくなり始めたのは15キロあたりから。
4呼2吸が持続できなくなり、2呼2吸が多くなる。
呼吸が乱れそうになると、深く息を吐き、深く息を吸った。
いつもよりも冷静だった。
だが余裕は無く、時計を見ることもできなくなった。
意識を腕振りと呼吸に向け続けた。
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このあたりで序盤での「ストレスの種」はすっかりなくなっていることに気づいた。
「支配的な脳に打ち勝ったぞ」という思いが、走りを持続するモチベーションになった。
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レースは最終盤。
外苑に戻るとゴールが近づいたからか、力が緩むのがわかった。
「まだ力を緩めるのは早い、ここが最後の踏ん張りどころだ。」と自分を励ました。
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国立競技場に戻ってきた。
今日一番の激しいアクションで力を振り絞った。
ラストスパートを決めてフィニッシュ。
時計は1:52、正式なネットタイムは1:53:01だった。
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レースを総括すると、自分のやりたかったこと、「序盤は無理しない」を貫き通すことができ、それに結果がついてきて、大満足だった。
ラストの国立競技場に入る前に思ったことがある。
人生に同じ一日がないように、レースにも同じレースはない。
おそらくこの先も"課題の発見"と"試行錯誤"を繰り返すことだろう。
だがきっと、それが面白いのだ。
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楽しいレースだった。
国立競技場発着、都心の公道を走れる貴重な体験。
運営もスムーズで素晴らしい大会。
是非来年も参加したい。