今年も温床仕込みはじまりました♪
「温床」というのは、まだちょっと気温が足りなかったり、安定しない季節に種をまいたり、苗をたてるために
作る温かい場所のことです。
4月から5月に出回る苗はみんな温床で育てられてます。
現代は電熱線を利用した温床がほとんどですが、ナオファームでは、落ち葉などの有機物の発酵熱をつかった電気を使わない昔ながらの温床づくりをしています。
温床づくり、今年で16回目!
今だ思うようにはできてませんが、挑戦しつづけます!、、、
さあ、今年はどうなることやら!楽しみ楽しみ!
材料は落ち葉、鶏糞、糠、わら(枯草)、青草、水です。
これらを枠に順々に丁寧に積んでいき、踏み込んでいきます。
積んでは踏んでを4回繰り返し、最後に落ち葉を踏み込んでできあがり!
温度が上がるのを楽しみに待っています♪
温床は、苗たての役目が終わると、とってもよい苗用の土となります♪
無駄のない、土にかえっていく技術、やっぱすごいです!
温床を初めて作ったのは、18年前、住込みの農業研修で一年間お世話になった埼玉小川町の霜里農場でした。
そうそう、その農場の代表、金子美登さんが、なんと、2月に島根で講演会をされます!!!
有機農業に興味のある方、作る人も食べる人も、町村づくりや環境問題に興味のある人も、、、よかったらみなさんお話を聞きに行きませんか?
島根県では、本格的に有機農業に力をいれていくみたいですね。
「有機農業」といっても、とらえ方は人それぞれで、最近は単に農業技術や商品の差別化という商売するための方法、栄養や健康にいい食材、、、などとしてとらえられがちな気がするのですが、本来の有機農業は戦後の経済高度成長の時代、公害や自然破壊が進む中、経済よりももっと命を大事にしようという社会的なメッセージとともに生まれてきたもので、生産者・消費者・学者・医者などが手を携えてつくってきた実践型の社会運動だと思います。
って、ちょっとかたぐるしい言い方になっちゃいましたけど、、、
実際に金子さんの農場で研修で学んだのは、めっちゃおいしい!楽しい!面白い!土とつながる!人とつながる!世界とつながる!平和とつながる!などなど、、、という実感と期待・希望でした!!
頭でっかちな社会運動はまっぴらごめんだし、響かない!
現実は環境問題にしても、社会問題にしても複雑で解決困難なことが鬱積してるけど、有機的な発想で一つ一つ地味に実践していくしかないかと思ってます。
有機的発想とかいうとなんかまたよくわからなくなるんだけど、、、、
持続可能だとか、循環するとか、自然や人と心と行動でつながるとか、、、そういった感じ?で言い換えることができるかと、、、。
人間も有機物。土から生まれたものを食べ、また土にかえっていく自然の生き物。
水も土も汚してしまったつけは必ず人間にかえってくる。
悪いと思いつつも繰り返してしまう人間の罪、、、。
いろいろ考えてると、、、、もうわけわからなくなる、、、。
さあ、また観念てきになってきたあ、、、、。
こんな時は畑に出て土を触れば落ち着くのだ!山歩きもいいね~!
あ、、、kさんの場合は海か、、、?!