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どこ めざしてんの?

ランニングと登山にうつつを抜かしたい年頃です

 2週連続の北アルプスです。
 今夏は贅沢させてもらってます。

 ランニングネタとしては、ランナーズに写真が載りました。
 パークランのラン仲間さんが見つけて教えてくれたのですが、ちょっと恥ずかしい。
 




北アルプス 唐松岳−五竜岳リベンジ

2025年7月26〜27日


唐松岳(2696m)

五竜岳(2814m)



 何年前になるのか、唐松岳から五竜岳・鹿島槍を経て爺ヶ岳まで縦走したときは、鹿島槍までガスガスで、ついに姿を見ることができず、山頂写真も真っ白だった唐松岳と五竜岳。

 リベンジ・天気。



 1日目

 今回は、東京組は夜行バス利用。

 八方バスターミナルに5時過ぎに到着。

 

 関西組はクルマ利用で、既に到着。


 はじめまして、の若い人が2人。


 今日は唐松岳に登って、頂上山荘まで。

 はじめにキャビンやリフトで楽々標高を稼ぐ。

 



 夏のゲレンデは、みごとなお花畑。




 途中、荷上げのヘリが近づいてきたので、リフトはストップ。

 ちょうどよいものが見れた。




 楽ちんリフトのあとは、自分の足で登山開始。

 白馬三山が迎えてくれる。

 2年前、白馬大雪渓と花と雷鳥を満喫したっけ。




 登山道の両側も、高山植物が花盛り。

 おじさん、おばさん3人で、即席山野草倶楽部結成!







 ワレモコウ。

 父が好きだったっけ。




 いくつかのケルンを超えていく。



 

 八方池。

 白馬岳側がガスガスなので、白馬岳側の道を選ぶ。




 ホタルブクロが満開。




 今まで、曇りにあたってばかりだった八方池。
 白馬岳と反対側だけど、明るい水面が撮れた。
 あちら側の人は、ガスが切れて白馬岳が映り込むのを待っているんだろうなぁ。




 山は大賑わい。




 山野草倶楽部活動が止まらない。




 あちこちに残雪。

 青空、植物の緑、残雪の白は、夏山の3色。




 扇雪渓。

 涼し〜い!








 つらいときは、先が見えなくても嫌だし、先が見えたら見えたで嫌になる。

 みんな、背中が「まだか〜」って言ってるよ。

 


 

 でも、ちゃんとたどり着くもの。

 唐松岳頂上山荘が見えた。




 受付を済ませて、重いザックはデポして、山頂へ。

 白馬側がガスってるので、一生歩くことのない上級者コース、不帰嶮(かえらずのけん)は拝めなかったけど、これはこれで。


 きれいな山容を眺めながら登る。




 唐松岳、登頂。


 今回は10名の大所帯。

 ガスで、360度絶景、とはいかないけれど、青空で集合写真撮れてよかった!

 みんなにっこり。

 



 下りながら眺める、山頂山荘。

 ここのテント場はなかなか大変そう。

 私たちの部屋は左の建物。

 本館に比べると、1,000円お得。




 山頂から小屋の間に、こまくさパラダイス!







 登頂も果たしたし、乾杯!




 カレーあるところ、カレーを食す人あり。

 ポークカレーにしてみた。

 ごはんを山っぽくしてるのかな?





 いつものお仲間がいつもの野点をしてくれる。
 いろんなところ、一緒に登ってきたね。
 小豆のお菓子が上品で美味!



 満足して少し昼寝。

 でも、17時からの夕食にはお腹が空いて、ごはんはおかわり。



 

 夕食後、天候急変。

 発雷予報は出ていたけど、雨でなく、小豆大のあられがバラバラと!

 

 近くに雷も落ちる。


 テント場に向かって歩いている人、大丈夫かな。




 ひとしきり降った後には、虹。

 きれいな半円形で、しかも二重。

 山で体験する自然はダイナミックだ。




 こまくさパラダイスを見に行くと、あられにあってもへこたれていない。


 そのかわり、きれいな小鳥が、花を食べ散らかしている。

 なんて贅沢な!




 

 20時前には就寝体制。


 静かで、真っ暗な天空の夜。

 こんな星空だったようだ。


(小鳥や星空はお仲間の撮影)



 2日目

 

 今日は長丁場。

 4時30分出発、の予定が10分ほど遅れる。


 くっきり、スッキリの唐松岳に見送られて。




 遠くに富士山。




 と、ゆったりした景色とはすぐにお別れ。

 今回のコースの最難関、牛首(うしくび)に突入。




 途中でご来光。



 

 こんなところでも、花は涼しい顔。




 ヘルメット推奨地域にはなっていないけど、私はヘルメット着用。

 これがのちに私を救ってくれる。




 

 落ち着いて歩けば大丈夫。


 牛首を抜けて、平和な登山道。

 周りの山を見ながら。




 ブロッケン現象で、しばし遊ぶ。




 今日も山野草倶楽部活動。





 五竜岳が見える。




 こまくさと五竜岳。



 五竜山荘も見えた。

 ガスはまだ大丈夫そう。


 五竜岳、その姿を遂に見ることができた。

 岩の山だ。




 五竜山荘に到着。

 


 

 メンバーのうち3人は五竜岳は登らず、ここから下りに。


 五竜岳山頂までの往復のコースタイムは約2時間。


 水とスマホと貴重品だけ持って、出発。


 はじめは歩きやすい登山道だけど、




 残り1/3くらいから、岩場を登り続ける。

 なかなかの登り応え。




 ぜんぜん、写真を撮っていなかった。

 

 山頂がみえる。




 五竜岳、登頂。

 多少のガスはあるものの、これはリベンジ・天気、できた。

 こんなところだったんだ。




 このとき、先に出たメンバーに追いつくべく、登りで稼いだ私は、登ってくるメンバーを確認しながら下山開始。



 そこで、事故。

 

 足元の岩場に気をとられ、額、生え際のあたりを飛び出していた岩に、強かにぶつけてしまった。


 ごん!って音で、後ろの人が気がつくくらいに。


 ヘルメット被っていて、よかった。

 そうでなかったら、額が切れて、大出血して救助を呼ばれてしまったかもしれない。


 滑落したとき、転倒したとき、落石があったとき。


 想定していたことではなく、こちらからぶつけにいってしまうとは。


 大事に至らず、みんなにも迷惑かけないですんで、ほんとうによかった。

 


 深呼吸して、下山続行。


 五竜山荘まで降りてきて、ザックを回収していると、山頂はもう、ガスの中。




 後ろ髪を引かれずに済むな、と思いながら、遠見尾根の下山ルートへ下り始める。




 それでも、また、姿が見えれば写真。

 この勇姿、もう二度と見ることはないだろう。




 途中からはガスガスだったが、花の色はかえって鮮やかに見える。

 


 

 鎖場もあったが、比較的歩きやすい登山道で、順調にくだる。

 やはり、ザックが軽いので疲労が少ない。



 と、カメラを構えて熱心に地面を撮影している人。

 これは…



 やっぱり雷鳥。

 どんどんこちらに近づいてくる。




 後ろからは、少し大きくなった4羽の雛たち。

 お母さん、無防備すぎる。




 登山道の真ん中で砂浴び三昧。




 堪能したので、その場を離れて下から。

 雷鳥祭り開催中。






 下界が見えてきた。




 ルートの半ばで、先発隊に追いつく。

 お風呂に入って、一緒にバスに乗らなくては。


 ひと枝だけ、紅葉先取りのナナカマド。

 秋にするのはもう少し、待って。



 

 最後はまたまた花でいっぱいのゲレンデを下って、




 ゴンドラの駅にて山行終了。




 先に到着した女子で。



 反省点も多々ありだったけれど、全員無事に下山できてよかった。


 グループ登山ならではの楽しさもよかった。

 また一緒に登れるように、元気でいよう。





<行程>

 1日目

 07:25   八方スキー場リフト終点 発

 08:45   八方池

 10:00 扇雪渓

 11:45   唐松岳頂上山荘

     (受付、荷物整理)

 12:25   唐松岳登山開始

 12:45   山頂

 13:25    唐松岳頂上山荘 小屋泊


   2日目

 04:40 唐松岳頂上山荘 発

 07:50   五竜山荘(荷物整理)

 08:10 五竜岳登山開始

 08:50   山頂

 09:35   五竜山荘

 11:55   中遠見

 14:05   キャビン駅 着


 

 行動時間

 1日目   6:00

 2日目   9:25