サロマ湖100km 50kmからゴール | どこ めざしてんの?

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ランニングと登山にうつつを抜かしたい年頃です

 後半の前に、左膝の痛みについて。

 

 結果として、30kmくらいで、私の脚たちは、走りたいという、私の気持ちに付き合うことに、決めた模様。

 痛みは消えはしないけれど、「走るんかい」と諦めた筋肉や腱、骨が、痛いなりのフォーメイションを組んで、「よし、今日はこれで行くか!」と、妥協点を探して走ることに決めた、そんな感じがしました。

 自分の身体でも、わからないことだらけです。

 

 ただ、敵は100km。


💠 50kmからレストステーション


 100kmマラソンの中間点は、50kmが終わり、50kmが始まる、という当たり前の事実を突きつけられる地点。


 あるブロガーさんによれば、「100kmマラソンの中間点で、他のランナーに『まだ、50kmも残ってる』というのは、友だちに彼氏の写真を見せられたときに『優しそうな人だね』というのと同じくらい、言ってはいけないこと」だそうです。なんとなく、わかる?


 私は、どちらかといえば、半分終わってうれしい派なので、「わぁ、かっこいいね!」と言えそうな気分でした。「かっこいい」に無理があれば… まぁ、それなりのことを?

 だって50kmも走ってこれたんだから。


 ひとつ坂を越えて、次の坂に取りかかるあたりでしょうか、レイトステーションに到着しました。

 

 たくさんのランナーさんがいて、お祭りのようです。



 最後のほうの番号だったからかもしれませんが、預けた荷物も、係の女の子の方から渡しにきてくれるという、準備のよさ。

 ありがとうございます。



 結局、預けた荷物は使うことなく、持ってたビニールカッパを更に預けて、終わり。


 で、ここで、持たせてもらったアミノバイタル、投入してみました。

 実は、粉や顆粒状のものを、液体で飲み込むのが苦手でして、側から見ていたら、おばさんが百面相してるみたいだったと思います。

 

 出発前に、被り水でアームカバーや帽子を濡らしていると、高齢のボランティアの女性から「大丈夫かい?」と。

 「はい、まだいけそうです。でも、長いですね〜」と答えたら、「頑張ってよ。きっとすばらしい思い出になるから」って。

 ありがとうございました。


 そして、走り出すと、そこは上り坂。



💠 80kmまで


 ペースは少しずつ、落ちて行きます。


 一般道の歩道を走ったりしたのも、この区間だったでしょうか。

 記憶がかなり曖昧です。


 ウルトラ攻略のため、60km走ったのが、人生で最長だったので、60km地点を通過したときは、「ここから先は、どこで止まっても人生最長」状態。

 でも、一緒に走るランナーさんがいたり、エイドでしっかりサポートしてもらったりなので、ひとりぼっちでの練習60kmに比べたら、状態はずっとマシだったと思います。


 それから、この大会中、何人かのサロマンブルーの方に、声かけいただきました。

 青いゼッケンなので、そうですよね?

 コースのことや、事故を起こしてはいけないこと、励ましなど、短い会話でしたが、サロマ愛を感じました。


 60から80kmの間は、7分台後半くらいで走っていたようです。


 エイドでは、相変わらず、パンやバナナ、スポーツドリンクをいただいていましたが、途中、生野菜や果物を出してくれている私設エイドがあって、プチトマトときゅうりがおいしかった〜

 ごちそうさまでした!




 ペースは、きれいに落ちていく。


 70kmで、残り30km。

 80kmで、残り20km。


 それはそれで、結構な距離ですが、このくらいになると、練習でも何度も走った距離。

 慣れ親しんだコースに置き換えて、「あと、○○まで往復分走るのね」みたいに、ちょっと安心?を感じるのは、ウルトラに洗脳されたんでしょうか。


 いや、辛いは、辛いんですよ。



💠 ワッカ原生花園からゴール


 75kmで、「ワッカまでもう少し!」と声かけいただいて、もう少し頑張れば、自分の足で辿り着きたいと思っていた、ワッカなんだ、と。


 後で知ったのですが、今年のコース変更で、原生花園の前に立ちはだかることとなった橋を越え、ネイチャーセンターのゲートを潜って、やってきました!

 ワッカ原生花園! おめでとう、自分!


 自然光で景色を見たくて、サングラスは取りました。
 暑いけど、天気がよくてよかった。
 ここは、写真残したい。






 途中の橋の上から。

 遠く続く、先行するランナーさんたちの列が見えます。



 サロマ湖、オホーツク海、北の大地に生き残ってきた植物たち。

 人工的な造園とはもちろん違うし、同じ自然でも、アルプスのお花畑とも違う、私が思っている北海道の自然でした。

 

 この大会に出ないと、ここは走れないですもんね。


 バカ殿様にも会えました。

 体が傾いてしまっているランナーさんも何人か。青梅マラソンの自分を見るようで、思わず心の中で、応援してしまいます。

 

 ワッカでのはじめの折り返しをした直後、つまずいて、もう少しで大転倒。

 おーっとっとっとっとっとっ で、なんとか回避しましたが、すごい格好だったと思います。


 ワッカにいるうちに90kmを越えて、一般道をコースに向かいます。

 脚は、もう、痛いとかのレベルでなく、麻痺して棒みたい。
 脚が前に出ないので、一歩が短い。
 ペースも8分台に。

 ワッカを走っている頃から、左側に寄っていくなぁと感じていましたが、一般道では、うっかりしてると、縁石にぶつかりそうになるほど。
 ああ、やはり左足は、右足より前に出ていないんだ、と気がつきました。

 それでも、少しずつ、ゴールは近くなる。
 あと1kmまで、きた。

 沿道の応援も増えて、見ず知らずの私にも、「ナイスラン!」「すごいよ!」の声がかかって、すごくうれしい。

 ここで、ボケ。
 ゴール方向に曲がる前(まだ、ゴールが見えないところ)に、計測のための青いマットみたいのが、敷いてあったんですよね。
 で、前のランナーさんは、歩いてる。
 「ここ、ゴールですか」ってキョロキョロしてたら、「まだですよ、あと少しだから頑張って!」と沿道の方に教えていたたく、という失態。
 いやいや、100km走ってきた感動のゴール地点が、こんな静かなはずないって、普通わかりますよね。
 あー、恥ずかしい。


 で、逃げるように、最後ダッシュして、ほんとうのゴールへ、
 名前が呼ばれている。
 ガッツポーズも忘れた。
 でも、月並みながら、心の底からうれしかったです。

 


 

 女性ランナーと「長かったですねー」「ほんと、しんどかった!」と、愚痴り合い?ながら、ゴール地点を後にしたのでした。


 



 荷物受け取りのため、長い列に並んでいると、西陽がさしている。

 長い一日だったなぁ。

 お前たち、ほんとによく、頑張ってくれたね。