2024年4月26日に古川日出男「平家物語 1」を読了しました照れ (2はコチラから、3はコチラから、4はコチラから)


窯変源氏物語」の後に「双調平家物語」にチャレンジし、早々に脱落してしまったのですが、あれから随分と月日も流れたので、別作家で再チャレンジ。

平家物語が語り物だったので、この訳本でも語り口調になっていて、だからこそくどいと思う人もいると思いますが、私は雰囲気が出ている気がして、いいと思います。

でも、和歌の部分は、訳を読むより和歌をそのまま読む方が味わい深いと思います。


それにしても、平清盛のことは相当に貶している一方、早逝した嫡男 平重盛礼賛が凄まじい。

こんなにダメダメだったら、さすがに上り詰められないと思うので、逆に、わざと貶めているんだろうなぁと思ってしまう。


二の巻の後半から、俊寛が登場。

文楽「平家女護島ではこんなにイヤな人ではないのですが、なかなか偏屈な人のように描かれている上、あまり出番がない。

むしろ、父 藤原成親が謀叛を企てたせいで、一緒になって流罪にされた上、なぜか父親より遥かに遠くに流された藤原成経。不憫だ。

あともう1人は平康頼。後白河法皇の北面の武士で、鹿ヶ谷でも一緒に盛り上がっていたので、これは仕方ない。うん。


ではでは、このまま次の巻に進みます。